9月3日に、2025年9月リリースの『心霊~パンデミック~フェイズ33』を鑑賞。家賃滞納で放置された部屋の調査に撮影として同行した投稿者が遭遇した怪異《のこされたへや》、付き合って初めての遠出で軽いハイキングに出かけたカップルを襲う恐怖《さとり》、自らの死を予告するメモに悩む投稿者を救おうとスタッフが奔走する《めっせーじ》前後篇など、全6篇を収録。
このシリーズ、あちこち不自然な点はあるけれど、スタッフ・徳丸が変なことをしなければ、ホラードラマとしてまあまあ楽しめることがある。今巻はその好例だと思う。
現象自体はありがちだし、合成でも仕掛けでも出来てしまいそうですが、《かつてのじゅうにん》や《のこされたへや》、《ひろう》のように、投稿者にちょっと風変わりな部分、ワケありと疑わせる要素なんかがあったりすると、映像にエピソードとしての味が加わって興味を高める。
まあ徳丸が目立っているのはいつも通りなんですけど、あまり悪いインパクトを与えない目立ち方なので、作品のホラードラマとしての軸に悪影響を与えていないのです……まあ、徳丸のファンだという人には「なんで?!」と問いたくなりますし、どうもパチンコばっかりやってる、と他のスタッフに認識されているあたりには苦笑いしてしまいますが、それが本筋の印象まで狂わせるほどにはなってない。このくらいならまあいい……なんでこれを見せちゃうの? とは思うけど。
長篇の《めっせーじ》は、随所で言動に不自然さは感じますが、個人的に成り行きと結末は嫌いではない――現実の出来事と捉えれば、スタッフにとってやり切れない内容ながら、印象は強い。やっぱり徳丸は何をしてるんだ一体、とか、他のスタッフも結局は、現実的にもオカルト的にも有効なことしてなくない? とかツッコみたいことはありますが、この余韻は決して嫌いではない。
ただどうにも引っかかるのは、作品の舞台です。
……なんでまた、浅草で撮ってるの? 怖いことがあった現場に近いのに、なんでわざわざまた行くの?
浅草の地下街は急に行き止まりがあることで知られていて、その不自然さから憶測を招き、都市伝説にもなっている場所です。実際には、ああなっている理由はわりと明白なのですが、それでもしばしばネタにされていて、こういう作品でも登場する……雰囲気のある場所なので、ホラーものの撮影に利用してしまうのは解るけどさ。
いちばん引っかかるのは、不安や恐怖を忘れるために訪れるのが、その地下街からほとんど目と鼻の先にある花やしきだ、ということです。都内だけでも他に適当な遊園地あるでしょ? だいたい、同じアムモ98からリリースされている《Not Found》の55巻でおんなじ場所を訪れている。制作年が違うならまだしも、同じ2025年の作品です。あちらは2月、こちらは9月と半年の隔たりがあると言い条、なんか共通する理由があるのでは、と勘繰ってしまう……メーカーがわりと近いので、予算の都合だったり、とかね。
しかしその引っかかりを無視すれば、このシリーズとしては比較的、悪くない出来ではあると思う。あくまでも、このシリーズに限った評価ですが。
皆さん、浅草をなんだと思ってるの。[レンタルDVD鑑賞日記その960]
diary


コメント