8月31日に、2025年2月リリースの『Not Found 55-ネットから削3除された禁断動画-』を鑑賞。カップル系YouTuberが目隠しで朝の恒例行事をした惨い結末《ルーティーン》、吸血鬼に噛まれた、という奇妙な投稿に始まる《吸血鬼おじさん現る》、20年ほど前に不可解な形で行方をくらました友人について調べて欲しい、という相談に応えたスタッフが、別の違和感に気づく《消えた友人》前後編など、全6篇を収録。
……正直、今回は、フォローが出来ないくらいに冷める部分がありました。
問題は長篇《消えた友人》です。話の内容だけなら、そこまで問題ではない。まあ、スタッフの対応の仕方そのものがやや不自然かなー、と思う部分はありますが、そのあたりまでは怪奇ドキュメンタリーとしてあり得ることではある。怪異の取材のはずが、相談者の言動とその周囲のほうに不気味さがある、というのも、パターンとしては珍しくないけれど面白い。
何が引っかかっているのかと言えば、舞台と移動経路が無茶苦茶、不自然なのです。
何故断言できるかと言えば、今回、ある人物の行動を追うくだりがあるのですが、その舞台ぜんぶに見覚えがあったからです。
だから断言できます。直前の説明やテロップの表現と並べると、おかしすぎる移動をしていますし、本篇中で遠い場所のように描かれているところが、実はその前の場面と無茶苦茶近い。現地で撮影していて、位置関係を理解しているスタッフによる説明が、あんな形になるはずがない。
この行動と説明だけで、本篇がフィクションであることは、呆れるくらい明白になってしまってる。
何度も書いてますが、こういう怪奇ドキュメンタリーが虚構であること自体は別に構わないのです。ただ、観ているほうにリアリティを感じて欲しいのなら、現実に存在するものは、正しい位置に配して欲しい。私みたいに、気づいただけで醒めるぞ。
他の細かいエピソードそれぞれは概ねいつも通りで、比較的安定した面白さです。《ルーティーン》は冒頭のネタとしてお馴染みの趣向だし、《テレビモニター》は怪奇映像としてシンプルだけど不気味、《おかえり》はいささかわざとらしさもあるけれどショート・ホラーとして楽しめる。《吸血鬼おじさん現る》は、怪奇ドキュメンタリーとは思えない間抜けっぷりが楽しめます……さすがにお馬鹿すぎる気はしますが、こういう趣向はこのシリーズならではなので、ずっと観続けている者には問題ない。
たぶん予算カツカツでやっているから、狭い範囲内で撮影を済ませたかった、という背景がはったのだ、と推測は出来る。それはそれで仕方ないし、舞台が狭まることも、観ている方は構わない。ただ、それならそれで、世の中には撮影場所を特定出来てしまう人もいるのだ、ということを想定しで、せめてその範囲内でリアリティは担保して欲しい。
それ『怪物くん』や、って誰かツッコんだっけ?[レンタルDVD鑑賞日記その959]
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