本日は2カ月にいちどのお楽しみ、タイタンシネマライブです。ただし私は前回、翌日に控えた松江での酒林堂公演との調整が非常に難しかったので断念したため、4カ月ぶりです……今回は今回で、またぞろ酒林堂の配信と被ってしまいましたが、さすがに今回はシネマライブを優先します。
いつもはハシゴを試みるところですが、今月からしばらく生活のペースが変わっているため、そこまでの時間は取れません。時間を調整し、家からシネマライブに直行です。
例年、10月は大つけ麺博に合わせて、映画鑑賞を新宿中心にしていくのが常なのですが、今年は明日からの開催。新宿にする意味がなかったので、今月もTOHOシネマズ日比谷です。着いてみたら、劇場の入る東京ミッドタウン日比谷前の広場で屋外上映のイベントをやっていて、それも気になりましたが、とりあえず今日は考えない。パンフ貰ったので、家に帰ってからチェックします。
夕食も帰宅後に回したため、到着後は飲食を購入して、特典を受け取って入場するだけ。なので、さっそく本篇に入ります。
1番手はタイタン若手枠よりガールズナイト。結婚前に安心しようと、花嫁の身辺調査を依頼した花婿の“試練”。着眼と捻りがシンプルに巧い。確かにこれはしんどいわ。
続いてはXXCLUBの早乙女零……果たして彼はいつになったらコンビで漫才が出来るのか。高校野球で敗北した部員、というシチュエーションから入る漫談ですが、個人的にはちょっとピンとこない部分が多かった。一般的でないのもそうだけど、そもそも動作がいまいち伝わりにくい。本当に、漫才をさせてあげてください。
3番手はまんじゅう大帝国。竹内の「私は常識がありません」という台詞から入っていく竹内がふざけているだけに一瞬思えるけど、、非常によく練られた漫才。もともと学生落語をやっていたコンビだったはずで、ほぼ落語のような見事なまとまりです。すっかり貫禄がついてしまった。
お次は松尾アトム前派出所。このライブで登場していた初期は、リンゴ農家というもうひとつの顔を活かしたネタを展開していたのですが、今回はあまりそこに縛られない、複数の話題を繋いでいく漫談のスタイル。面白いは面白いけど、結局掴みのネタがいちばん面白かったかも知れない。
5番手は春とヒコーキ。土岡演じる、ひとり暮らしを始めるために引っ越してきた人物のもとに、ぐんぴぃが訪ねてくるという展開ですが、土岡が板付きで既にひと笑いを誘うと、もう終始、彼のペース。ぐんぴぃのほうが平場では強い印象ですが、変人奇人となった土岡は本当に立っている。どう考えてもヤバい奴に振り回されるぐんぴぃ、という構図が最後まで面白かった。スマホの使い方が好き。
続いて、最近ノっているネコニスズ……なにせ、最近、人にタイタン所属芸人の話をすることがあって、先方はほとんどタイタンの芸人をご存じなかったのに、「赤ちゃんがいるところ」でネコニスズだけは理解してもらえましたから。今回の、お伽話に赤ちゃん舘野を配するシミュレーションが、最後まできっちり面白い。何なら、舘野の気持ち悪さを使わず、本当に赤ちゃんキャラで通せてしまっているのに感心します。確かに、普通の芸人では出来ないシチュエーションなので、定着してしまえば応用は効く。想像してたより生き残るかも知れない、このやり口。
7組目はシティホテル3号室。突然、脳内に何者かが囁いてくる、というSFではよくあるシチュエーションですが、これを援用して、録音を駆使したやたらと凝ったネタになってました。絶対に稽古は大変だけどハマったら楽しいと思う。実際、私は観てて楽しかった。
8番手は脳みそ夫です。今回は海苔ギャル・磯辺あげぽよ。海苔と女子高生のギャルを織り交ぜたネタですが……なんでこういうことを思いつくんだろう。いつもとおんなじ感じで悪くはないはずなんですが、掴みの手口で目の前にいるお客さんを若干敵の回したうえ、たぶん一瞬ネタを忘れたので、だいぶぎこちない雰囲気になってました。
お次は本日最初のゲスト、センチネル。片割れが2本とウガンダのハーフゆえのヴィジュアルを活かし、パリコレを目指すデザイナーがなんでか割腹のいい相方をパリコレに出そうとする、というシチュエーションのネタ。基本、変な人である。
10番目に登壇したのはキュウ。ぴろがある意味で“無敵”な人になってます。とことん突き詰めた上で、「そりゃそうだね」という展開になっていくのですが、毎度ながらツッコんでいるようで全力で乗っている清水の合いの手がひたすらに事態を膨らませていきます。過程が楽しすぎて、オチが思い出せません……いいことなのか悪いことなのか?
続いてはふた組目のゲスト、真空ジェシカ。とにかくやりたい放題の印象の強い川北ですが、実は構成はちゃんとしてるんですよね……本ネタに入るまでが長かったり、“悪魔に「愚かな人間よ」と言われたくない”という謎の意志から始まる展開が根本的にシュールではあるけれど、筋道は通ってる。でも好き嫌いは分かれるよなあ。
次もゲストなのですが、ここに虹の黄昏を組み込むのがこのライブの構成のヤバさです。より無軌道なサンシャイン池崎を2匹放り込んだみたいな、ネタの質よりも、くだらないことをひたすらハイテンションで好き放題にやりまくる。しかし、慣れてない人がやれば寒いだけだけど、ここまで振り切れると笑わされてしまいます。
迷惑を被るのは、続くタイタンの若頭、ウエストランドです。明らかに痕跡を留めたステージに、触れざるを得ない。河本の「人見知りだから」という言い訳に噛みついて、世間によくある風潮に井口が苛々を叩きつける、という流れ。M-1優勝以降、すっかりバラエティに引っ張りだことなった井口ですが、ここで持ち込むネタはちゃんと仕上げてます。
大トリ前はお馴染みのBOOMER……だけ。たまにある、プリンプリンは出ない回です。ネタ的には前にも観たことのある、街のお祭に大物歌手が現れると思ったら実は、という奴ですが、ふたつ前が無茶苦茶すぎて、むしろ妙にほっこりとしてしまいました。たぶんゲストが荒らして時間が押していたのでしょう、心持ちネタが短めなのも有り難かった。
そして大トリは爆笑問題です。今更ながら、太田が登壇するときに言う台詞に対して、客反応してくれないことに愚痴りつつ、恒例の時事ネタ漫才へ。最近はきな臭い話題が多かったものの、一昨日の硤合憲三氏ノーベル化学賞から始まり、わりと明るい話題が多い傾向で、イジりやすかったのではなかろうか――一方で、簗和生農水相に触れてなかったのは、さすがにイジりようがなかったんだろうなー。
エンディングトークは、真空ジェシカのガクが、最近川北がネタに使う爆問・田中裕二学生時代の愛称“ウーチャカ”の説明をほぼ完璧にこなせたのと、ここでも大暴れだった虹の黄昏がハイライト。このトークでの挙措を見ていると、真空ジェシカ・川北や虹の黄昏の、ネタとは大違いな真面目さが滲む振る舞いになんだか好感が湧いてしまう。川北はもうだいぶ浸透した気がしますが、虹の黄昏がもうちょっと知名度が上がって、テレビにちょこちょこ出てくるようになったらニヤニヤしてしまうかも知れません。実際、出る幕が増えるとしたらそのラインだと思うし。
今年最後となる次回は12月11日。現時点では予定はないので、また鑑賞予定……ハシゴは次回も無理だと思うが。



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