最低でも20年は待ってた。

山下達郎『JOY2【初回生産限定盤】』(Amazon.co.jp商品ページにリンク)
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 早めに注文しておいたため、昨日には既に自宅に届いておりました。山下達郎、実に37年ぶりのライブアルバムです。
 前作がリリースされた頃は山下達郎を聴き始めたばかりの頃で、ものすごーく好きなアルバムでした。スタジオ盤の緻密に組み立てられた演奏もいいけれど、その表現を踏襲しながら、生演奏の躍動感と、その時々に応じて変化するバックバンドの長いソロパートや、名曲からの引用など、様々な面白さがある。
 評判もよかったらしいのに何故かそのあとにライブ盤が出なかったのは、この前作『JOY』が売れ行きとしていまひとつだったから、と以前、山下達郎がラジオで話していました――どこまで本当かは不明です。むしろそれ以上に大きいのは、決して録音したままお出しすることはせず、きちんと音を整理しないと納得できない、この方の性分ゆえではなかろうか。
 ファンのあいだでライブ音源の人気は高く、ラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』ではスペシャルウィークなどに、ライブのミキサー盤で収録したそのまんまの音源を流すことはあったし、東日本大震災の年にリリースされたアルバム『Ray of Hope』の初回盤には『JOY1.5』と題したコンパクトなライブ盤がついていましたし、2022年の『SOFTLY』にもアコースティック・ライブの演奏を収録したものが初回特典としてついていました。
 というか、そもそもあのコロナ禍、ライブが出来ない代わりに、新しいスタジオ盤とライブ盤のリリースを、前述のラジオ番組で明言しているのです。スタジオ盤は『SOFTLY』で形になりましたし、相変わらずの質の高さは嬉しかったけれど、私としてはこのライブ盤が待望だったのです。

 ただ、現時点ではまだぜんぶ聴けてません。
 なにせ通常盤で3枚組、初回生産限定盤は更に1枚ボーナスがついている。ただいま、けっこう時間を作るのが大変なので、ゆっくり楽しむつもりです。
 しかし、ちょっと聴いただけでもやっぱり凄い。オリジナルの編曲を下敷きとしつつも、ギターやサックスは決して同じようなソロを演奏しないし、あちこちに細工が為されている。『DONUT SONG』なんか、ニュー・オーリンズ・サウンドを意識した作りを踏まえてご当地の曲を挿入し、観客にも参加を促す趣向がある。音源になっていても、その躍動感、昂揚感がめいっぱい味わえます。
 ちなみにブックレットには収録曲それぞれに山下達郎自身の短いコメントがついていて、通常盤では大トリとなる3枚目の12曲目『RIDE ON TIME』のページの端には、“Continue to 『JOY3』”と記してある。
 2008年にライブ活動を再開して以降、すべてのライブを録音していて、その膨大なトラックの中から厳選するのはそーとー大変だったそうです。泣く泣くカットした曲も多いそうで、本当に引き続きリリースするつもりらしい。
 なにせこの方ですから、その“次”がいつになるのか、楽観は出来ないと思いますが、それまではこちらでひたすら渇を癒しましょう。

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