『ばけばけ』感想&うんちく日誌、その21。(放送第36回~第40回)

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 雨清水家の現状をちらつかせつつ、ほぼコミュニケーションの難しさとスキップで埋めつくされた週でした。
 相変わらず、明治初期の旧武家が生きていく大変さを織り込んでいますが、基本的にはほぼ笑いが主体となってました。“ビア”の大喜利めいたやり取り、トキの周囲でスキップが蔓延していくくだりはひたすら楽しい。たぶんこのあたりはほとんど創作でしょうけれど、現実にあったのかも、と想像してみるのも楽しい。
 巧いのは、ちゃんとこの過程を経ることで、確実にトキとヘブン、相互の理解が深まっているのを感じられること。特に臺40回、松江中学校の生徒達が、ヘブンが常に机に置いている写真に映るのが誰か、と無邪気に探るのを制止するくだりは、トキの気遣いと、本質に自分と共鳴する部分があることをヘブンに実感させていて、着実に溝が埋まっているのが見える。モデルになった小泉セツにしても、前夫との経緯はそう深く語りたいないようではなかったでしょう――史実では、別れからハーンとの出会いまで、そこまで時間が開いていませんし。
 そしてこの流れを利用して、ヘブンの出生について挿入しているのも巧い――若干無理矢理だけど、そのくすぐりもこのドラマらしい。史実を知らない人には、ギリシャ出身で、母親がギリシャ人、父親がアイルランド人、アイルランドでも暮らしていた、くらいまでしか伝わらなかったとは思いますが、その後、錦織さんが蹴散らされていくダイジェストのくだりで、ヘブン=ハーンの経歴を辿るキーワードがちゃんとちりばめられてます。ニューオーリンズ、シンシナティは、既に出ている要素から考えて、ドラマでも大事な要素になる可能性がありますから、記憶に留めておいてください。
 ようやく歩み寄りの気配を見せてきたけれど、予告篇はふたたび怪しい雲行き。前にも書きましたが、私は当時の出雲大社などの様子が描かれるのも楽しみなので、出来れば旅行のくだりは入れてくれないかな~。

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