毎年恒例のバナナマンライブ……今年も、チケット購入は撃沈しました。とうとうL Encoreの会員にまでなって、抽選に申し込める最速の機会を追加できたというのに。いったいどうすればいいのだ。
まあ、最近ありがたいのは、ほぼ毎年、どこか1回は生配信と、期間限定のアーカイヴ視聴を可能にしてくれている。劇場では、どの座席を引き当てるか、によって全体像が見えない場合もままありますが、配信はカメラが最適なアングルで、なおかつ必要に応じてカメラ位置も変えて見せてくれるので、初っぱなからネタの隅々を楽しむことが出来る……とはいえ、生で体感するのに勝ることは出来ないんですが、あてられなかったんだから仕方ない。来年の公演のときには俳優座劇場は閉館となっているので、今年こそ行きたかったんですけど。
日程の関係で、今日は透析は実施しなければならない。それならもういっそ、透析の準備のあと入浴、それから夕食を摂って透析を始める、という従来の流れを一部省略して、入浴後にすぐ透析を始め、夕食を摂りながら鑑賞することにしました。
ライブ配信が実施されるようになってから、夕食を摂りつつ鑑賞するのは普通にやってましたが、配信が実施される土曜日は通常、透析を休みにしているので、今回のようなパターンは初めて。いつもより早めに部屋を移って支度を始めて備えることに。時間帯も順序も違うので戸惑い、更にネットの接続状況が悪いので急ぎルーター類の再起動も実施して、どーにか本篇はちゃんと鑑賞出来ました。
以下、本篇に感想。アーカイヴや後日の映像ソフトなどで楽しみたい方は、スクロールしないようにご注意を。
最初のネタは、日村さんが設楽さんに恋愛相談をする話。まるで若手みたいなシチュエーションですが、ちょっと上の世代という設定に調整されてる。東京03もそうですが、ちゃんとネタの方向性を適切にアップデートしているので、奇妙な状況でも説得力があります。しかし日村さん、せめて相手の素性ぐらい確認しようよ。
OPテーマは遂に登場、東京スカパラダイスオーケストラ。前々から設楽さんが願望として口走っていたのが実現したそうです。お笑いライブのオープニングに相応しい、ドライヴ感のある1曲です。
続いてのネタは、死んだ日村さんに転生後の姿の要望を、設楽さん演じる担当者が聞き取りする、というファンタジー的な設定。やり取りの中で明かされる劇中の日村さんの死にざまがあまりにも日村さんです。
最初の幕間は《なぞなぞ》。最近、設楽さんの出題で日村さんと作家・オークラが答える、というパターンが多かったところ、今回は作家・永井ふわふわが出題者となって3人での戦い……なんだけど、感想用に残していたメモに書いてあったのは“オークラはズルい”のひと言だけでした。
3つ目のネタは、ときどき登場する日村さんの大御所キャラを軸とする話。レコーディング中にありそうなハプニングとありそうもないディレクション、そして妙にリアルでとんでもないオチが待っている。しかしこのネタの何が怖いって、エンディングトークによれば、終盤のは実体験を元にしているらしい。ヒドい話だ。
続く幕間は、本篇でレコーディングしていた曲のMVのような内容。でも、バナナマンライブではときどき登場する超制約タイプのアニメーションなので、いい意味でシュールで気持ち悪い。たぶん現地ではこの曲入りのCD売ってたんだろうなー……配信してないかなー……。
続いての本篇は、かなり珍しい展開で、2本目の転生前のくだりの続き。確かに終わりで「休憩にしますか」と言っていたのですが、本当に引き継ぐとは思わなかった。転生する際の特殊なルールで設楽さんが日村さんを翻弄する一方、日村さんも演じる当人の実像も絡めた願望を並び立てていて、笑わされます。
そしてこのネタ、再度の暗転からまたすぐに再開して、オチへと加速していく。長尺のネタですが、だからこその特徴をしっかりと活かしたネタ。個人的にバナナマンは、謎解きのような趣向が入ったネタが好きなんですが、こういう落とし方も面白い。
ここで挟まれる幕間映像は《理想》。ネタではなく、実際の日村さんに、なりたい理想像を設楽さんが訊ねる、という流れですが、見せ方が実に面白かった。もしかしたら今回の公演でいちばん笑ったくだりかも。
お次はバナナマンライブ恒例の《赤えんぴつ》。武道館公演という大イベントを経て、どう転がしていくのか、と思ってたら、それを受けつつ、ちゃんと赤えんぴつらしい展開になってる。しかも今回演奏したのは、武道館公演でトータス松本から提供された『白消しゴム』と、ラジオ《バナナムーンGOLD》で今年の日村さんの誕生日に星野源がサプライズで提供した『色えんぴつ』。まさにこのタイミングだからこそのチョイス。……自分たちで新曲作るのサボったな、とは言わないであげよう。
最後の幕間は《ライバル》。最近ラジオでも顕著な、日村さんと作家・オークラの対抗意識に焦点を当てた会話ネタです。絵付きで展開するシュールな対決と、そりゃそうだよね、というオチがにやっとさせられます。
そして最後のネタは、とある公民館でのイベントを前にした楽屋でのやり取り。先行するネタにも絡む趣向で笑わせておいてから、劇中人物の過去にもまつわる、大人の青春みたいなものが滲み出す、バナナマンお得意の感情を揺さぶる仕掛けが巧み。とは言えさすがに日村さんが演じている過去はだいぶアレです。笑いに強めに寄せつつ、感傷も含めた決着が印象的。
本篇のあとは、基本ライブ配信でしか観られない……はずのエンディングトーク。もしかしたら今回は観られるようになってるんだろうか。私も明日以降、アーカイヴで確かめよう。って言うか、このエンディングトークも、収録できた分だけでいいから、映像ソフトに特典として収録してくれんだろうか。
前述した実際のエピソードや、前夜のラジオ番組で触れていたポイントがどうなっていたか、という話が興味深かった。特に後者は、下手をするとそこで不必要な笑いが生じる可能性もあったので、さすがに排除されたらしい。そのまんまでも面白かった気はするけど、たぶん本来笑わせたかった部分がブレるだろうし。
チケットには19時から21時、と書いてありましたが、実際には21時半を過ぎていました。しかし、その長さを感じさせない面白さ。毎年ネタ作りから稽古まで、ヒーヒー言いながらこなしているようですが、観念して身体の動くまで続けてほしいものです……来年こそ劇場のチケット買えますように……。
余談。
ライブ始まりから透析を始めて、特にトラブルもなく終了。ライブ観ながら夕食も摂って、身体もスッキリした状態、という理想的な状態でしたが、終了後の体重は、想定より300g引けてませんでした。やっぱり、きっちりとした食事は増量分も多めになってしまうらしい。
もっとも、そもそも今日、透析を始める前の体重測定で出た値は、前日からわずか800gの増え。予定より300g残ったところで、ドライウェイトとの差もわずか800g。次の透析休みは通常通り土曜日になる予定なので、そのあいだに充分ドライウェイトに到達する。
……実は今日、お昼にはケンタッキーフライドチキンを食べていて、それなりに量は食べているはずなのに、最初の増量があれだけだったのが何より怖い。夏こそきちんと食べなければ……。
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