全話読んだ。

『姫様“拷問”の時間です』の連載終了を記念し、配信しているジャンプ＋にて期間限定で全話無料で解放しています。アニメの制作が発表された当時に初めて読んで、その後も折に触れ楽しんではいましたが、そこまでマメにチェックしていたわけでもなく、飛び飛びだったため、折角だから、と通読してしまいました。こういう、何かのタイミングで全話配信、という企画は色んな漫画配信サイトでやってますが、時間を開けてチャージが必要、みたいな制約がなく、その気になれば一気に読めてしまう、というのは意外と珍しい。
　あまりに特殊で平和すぎる拷問、という縛りでよく連載なんかするよな～、とそれだけで感心してしまうけれど、これを300回近くやっていたことにはもはや尊敬を覚えます。似たようなパターンを仕掛けつつも、反応を変えたりして、巧みに引き延ばしてる。最終的に姫様が“捕虜のプロ”という意味の解らないスタンスになってたりするのも楽し。
　最終的にはネタが尽きて撤収、みたいな感じになるのではなかろうか、と漠然と想像してましたが――実際その可能性はありそうですけど、表面的にはしっかり締めくくってる。読者がず～っと思ってることが形になり、なおかつ、無意味に見えた成り行きにも多少意味はある、というところに収めていて、感心してしまう。
　読み進めながら、このまんまダラダラダラダラ続いててもいいのにな、なんて思いもしますし、まだまだ読みたい気分でもあるのですが、このスッキリとした終わり方も清々しくていい。
　これで完全に予習復習は済んだので、年明けからの放送を、構成とか演出の変化まで考慮しつつ楽しみたいと思います……余裕があれば単行本も買って、描き下ろしエピソードも読んでおきたいけど、たぶんそこまでの余裕はないなあ……。