明けましておめでとうございます。依然としてCOVID-19の感染の勢いが収まりませんが、警戒しつつ適度に気を抜いて乗り切りましょう。私も、これまで通り用心はしつつひたすら映画を観倒します。
ということで、さっそく映画鑑賞です。
例年、元日は繁華街の人出を避け、家にいることが多いのですが、今年はちょっと事情が違う。コロナ禍で外出を控えるよう呼びかけられている一方、映画館では幾つかの作品がこの日に封切られている。本当の初詣は三が日にこだわらない私ですが、いち映画好きとして、こういう“初詣”は出来れば参加したい。
元日早々、自転車を漕いで駆けつけたのは、TOHOシネマズ日本橋。午前十時の映画祭が休止中なので少し縁遠くなってましたが、きょうの作品はここがいちばん最寄りだったので。
鑑賞したのは、“宇宙最速の男”ドニー・イェンが特殊メイクで丸々とした身体になり、恋人に振り回されつつ日本での任務に挑むアクション・コメディ『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』(TWIN配給)。『るろうに剣心』のアクションを手懸け、ジャッキー・チェンDVDコレクションの解説などでもお馴染みの谷垣健治監督作品なので、日本での公開をず~っと楽しみにしてたのです。
そういう意味では期待通りの面白さ。80年代の香港アクション映画のテイストを、現代のガジェットとスピード感で描いたような感じ。行動にも展開にも無理があるんですが、とことん観客を楽しませることに徹した作りが潔いです。
メインの舞台となる歌舞伎町やクライマックスの東京タワーは完全にセットです(歌舞伎町のあの道に歩道はないし、あんなところにあんなレストランはない)が、だからこそ実現可能な、縦横無尽躍動するアクションは見応え十分。きちんと日本で撮影したシーンもあって、少し濃すぎはしますが日本のムードは表現出来てる。この辺は、監督はじめ日本のスタッフが噛んでいるお陰だと思います。
ほんとに80年代の香港映画テイストなので、アレが合わない、というひとにはお薦め出来ません。しかし、もしも好きならば大満足すること請け合いの1本。スッキリしました。
この年始は外出をなるべく控えてほしい、という要請もあって繁華街はさほどの人出ではない。予め、元日から開けているラーメン店を調べてあって、店の前を通り、空いているのも確認したのですが……純粋に、ラーメンを食べる気分ではなかったので、そのまんままっすぐ帰宅して、自宅にてお雑煮でお昼を済ませました。私は基本、三が日はほぼほぼ雑煮だけ食べてます。
コメント
[…] 原題:“肥龍過江 Enter the Fat Dragon” / 監督:谷垣健治 / […]