今年初の配信鑑賞は、人類の終わりに救いを探す。

 感染拡大が収まらないから――ではなく、予報から明瞭だった冷え込みと、前々から観たかった配信限定作品があったのが理由で、本日は自宅に蟄居。いつも通りに『Fit Boxing 2』をこなし、録画をちょっと整理してから、自分の部屋を暖めてゆっくりと鑑賞しました。
 本日の配信元はNetflix、鑑賞したのは、リリー・ブルックス=ダルトンの小説をジョージ・クルーニーが監督と主演を兼ねて映画化、突如として人類が終わりを迎えた地球で、南極の天文台にひとり留まった男が、地球へ帰還しようとする探査船を帰すために奮闘するSFドラマミッドナイト・スカイ』(Netflix配信)。実は私、ジョージ・クルーニーの長篇映画はぜんぶ観てるので、これはどうしても外せなかった。
 imdbとかの点数はいまいち振るわないんですが、私はとても好きです、この作品。状況が判明してくると、そこからの展開は大筋で想像がつくとおりなんですが、限られた舞台で繊細な人間ドラマをうまく組み立てている。環境破壊の影響で急速にバランスを失う南極でのサヴァイヴァルや宇宙空間手の格闘など、要素自体はやはり既に手垢のついたものでも、描写に映画的な妙味が添えられているのはさすが。
 ただ、この丁寧に作り込んだヴィジュアルは、やっぱし1回くらいは映画館の大スクリーンで観たかったな~、とは思う。昨年の非常事態宣言以降、映画好きの渇を癒やす手助けをしてくれるこうした配信サイトの恩恵は充分に理解してはいるんですけれど、自宅で臨場感を味わいたくても限度があるのです。

コメント

  1. […] 原題:“The Midnight Sky” / 原作:リリー・ブルックス=ダルトン『世界の終わりの天文台』(東京創元社・刊) / 監督:ジョージ・クルーニー /  […]

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