新婚早々孤立無援。

 プログラム切替直後の火曜日は、午前十時の映画祭11を観に行く日……もうスケジュールの調整は簡単なので、以前の月曜日に戻そうかな、と思ってたんですが、昼食の兼ね合いなどがあって、このまんま火曜日に固定していたほうがいい、と判断しました。今後もこのまんま、火曜日をメインにします。別の予定が入ったら、そのとき考える。
 劇場もいつも通り、TOHOシネマズ日本橋。ただしきょうは、久々に自転車で移動しました。ここしばらく雨がいつ降るか解らない陽気が続いていましたが、きょうは天気予報ではその気配はなし、念のために雨雲レーダーの予報も出発前に確認してみても、少なくとも私が出かけている時刻には雨の気配はない。このところ運動が足りてないので、思いっきり漕いできました。
 ……日本橋に着く頃には汗だくでした。
 このところ移動が電車かバイクだったせいで忘れてました。そりゃあこの時期、何十分も自転車を漕いでりゃ汗だくになるよ。着替えも持ってないので、ひたすら申し訳ない気分でした……。
 それはともかく本日の作品は、フレッド・ジンネマン監督、ゲイリー・クーパー主演、退職直前の保安官が、因縁のある犯罪者グループとひとりで立ち向かう羽目になっていくさまを描いた西部劇の傑作『真昼の決闘』(日本ユナイテッド・アーティスツ×松竹洋画部初公開時配給)
 クライマックスの決闘に向かってじわじわと下地を作っていく西部劇の定番の構成、ですが、劇中の時間経過が映画の尺とほぼ一致しているので、静かな展開ながらその緊迫感や焦燥が実感的に伝わる。この点だけでもなかなか興味深い作り。
 しかし個人的に印象が強かったのは、住民達の反応です。最初は主人公ケーンに新妻とともに逃げるよう忠告しますが、義務感から無法者との対決に臨むことにした彼に誰も味方しようとしない。共同体における同調圧や、事なかれ主義が露わになるくだりは、いつの時代にも起きうる怖さが滲んでいる。クライマックスのあとでケーンが見せる仕種には、こういう人間の本質への皮肉がこめられているような気がします。
 85分とコンパクトな尺、舞台も極端に絞られていますが、映画としてドラマとして丁寧に組み立てられている。確かに名作でした。

 鑑賞後は、日本橋ふくしま館 MIDETTEに立ち寄り、イートインにて昼食。ここは福島県の飲食店が代わる代わる地元のメニューを提供していて、最近は公式サイトのイベントスケジュールを参照して、気になるお店が来ているとき、美味しいと知っているお店が来ているときは利用するようにしてます。この日のお店については、また後日、ネタのないときに触れる予定。

コメント

  1. […] 原題:“High Noon” / 監督:フレッド・ジンネマン / 脚本:カール・フォアマン / 原案:ジョン・W・カニンガム /  […]

  2. […]  8月24日、映画を観たあと、日本橋ふくしま館へ。  ここのイートインへは定期的に福島の飲食店が出店していて、限定的ではありますが現地と同じメニューが食べられる。それ故に最近は、ホームページで出店の情報をチェックして気になるお店が来ていたら立ち寄るようにしてます。 […]

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