注文した、透析用の資材が届きました。

 本日は、在宅透析に移行してから初めて、自分で発注した医材の搬入が行われました。
 初回は透析機器が搬入された当日、クリニックの発注によって届けられましたが、2回目以降は、自分で注文数を決めてクリニックに発注しなければなりません。届けて欲しい日付よりもある程度前に、残っている医材の数と、次の月に使うであろう医材の数とを考慮して注文しておくのです。たぶん、細かいものなら、不足が出てもクリニックにお願いすれば分けてもらえるような気がするのですが、透析液とかはそうはいかない。そもそも、私がお世話になっている施設では、透析液は粉を使って施設内で精製、それをすべての透析装置に一括で流しこむ構造になっているのです。私が自宅で利用しているタンクのかたちにはなってない。
 しかも、この透析液がいちばんの難物で、数も多ければ重量もある。一般的な施設透析での透析時間4時間を基準にすると、1回で透析液2種類、それぞれ6l程度のタンクをだいたい消費する。ぜんぶは使わないのですが、タンクに継ぎ足しをして保管したりすると雑菌が発生する恐れがある、ということで禁じられている。従って、週に6回透析を行うとするなら、1ヶ月に24セットは必要になるわけです。
 ……当然、場所を食う。
 しかもタンクは再利用されるので、使用して残りを廃棄したあとも、タンク自体は保管しておかねばならない。それゆえに、出来ればいちどに届く数を減らしたいのですが、ここで壁になるのが、在宅透析が現時点ではまだ特殊なケースで、保険点数の設定が低い、ということ。
 充分な費用の補填が出来ないので、配送の回数をたとえば1ヶ月に2回くらいにして欲しい、と依頼してしまうと、どこかで誰かが費用や手間を補わなければならなくなる。現状の、1ヶ月1回の配送、というのが、患者にも業者にも負担のかからないギリギリの妥協点らしい。
 ならば、せめて室内で占めるスペースはなるべく小さくしたい。そこで今回、初めて自分で行った発注では、透析液のタンクを6lのみから、9lのものを多くするかたちに変更しました。
 継ぎ足しでは雑菌が発生する危険がありますが、同じタンクを連日使用するのなら、その恐れは低くなる。1日3時間程度なら、9lであれば2日連続の使用が出来る。こうすることで、とりあえずタンクの数は、1ヶ月に24回透析するならば、単純に12セットで済むわけです。
 但し、予定が入って透析が連日行えない日もあることを考えると、6lも幾つか入れておく必要がある。また、私自身のスケジュールとの兼ね合いで、基本的に毎月最終の水曜日を配送に充てたいのですが、今月のように25日が最後の水曜日だと、翌月の最終水曜日まで、透析の回数が24回では済まなくなる。そういうことも考慮し、今回は9lのケース12個に、6lのケース6個を加えて発注しました。
 他の備品も、今月いっぱいの使用状況、次回の配送をお願いする予定の日程に合わせて細かく考慮し、数を指定。満を持して、配送当日を迎えたのです。

 ……しかし、私自身がどれほど配慮していても、想定外のことはある。

 配送業者が、トラックで来てしまった。

 前回はハイエースだったのです。サイズの大きい車ですが、我が家は構造上、家の前にハイエースくらいならすっぽり入るスペースがあるので、前回の運転手さんに、ここに突っ込んで貰えれば大丈夫、と伝えてあった。
 しかし、トラックはさすがに厳しい。どうも今回、2軒をハシゴするため、トラックにしてしまったそうなのです。運転手さんはなかなか達者なようで、我が家の前のせまい道も器用に通ってきたようですが、それでも家の前のスペースに入れるには、色々と障害があって難しい。
 やむなく今回は路上に駐めてもらって運び込みを手伝って貰ったのですが、途中、ご近所の車は来るし、清掃業者のトラックも入ってくる。何度も家を出入りし、誘導したり、運転手さんとともに荷物の搬入をしていたら、それだけでヘトヘトになってしまった。
 あとで、ご近所の駐車場の一部が現在、ほとんど未使用になっているので、一時的に突っ込んでおくくらいは可能だった、と思い出しましたが後の祭り。運転手さんに去り際、次回以降はなるべくハイエースで来るか、トラックの場合はくだんの駐車場を拝借してください、と伝えました。

 業者さんが帰ったあと、透析液を自分で動かしやすい配置に調整してひと息つき、他の細かい資材の数をチェックしてみた。

 数が違うのが4種類もある。

 前述の通り、次に配送をお願いする日まで、1ヶ月超あります。そのため、ひと箱で24個ずつ入っているダイアライザーと血液回路、それに穿刺用の留置針50本入りをそれぞれ2箱ずつ発注してあったのに、すべてひと箱。かと思うと、穿刺に失敗したとき、再度刺しなおすのに邪魔にならない小さな絆創膏をひと箱だけ注文したのに、こちらは何故か2箱入ってる。
 まあ、ダイアライザーと血液回路については、理解は出来る。いずれも単品のサイズは大きめで、24個セットの箱自体が大きいので、単独で箱詰めされている。基本、1ヶ月にひと箱あればいいわけですし、何度もトラックを移動させる慌ただしい搬入で、下ろし忘れた可能性はある。しかし、留置針と絆創膏はそういう言い訳は通らない。だって、こうしたサイズの小さい資材はひとつの箱に詰めこまれているので、明らかにトラックに積み込む時点で、業者が数を確認し損なっている。
 チェックのあと、しばし迷って、とりあえずクリニックに連絡。そこから業者に問い合わせてもらったところ、夕方には届いていない分の搬入と、余剰分の回収をしてもらえました。
 ……疲れました。前回の経験から、スペースを空けておいて、追加の資材はここに置いて……とけっこうしっかり考えていたのに、終始、調子を乱された感じ。
 しかし、次回はハイエースで来ようとトラックで来ようと業者の方で柔軟に対応してくれるでしょうし、私も今回のことで、やっぱり数の確認は必要、という点を学んだ。そもそも、9月最後の水曜から翌10月の最終水曜日まではほぼ1ヶ月、現在の週6回透析で行くなら、基本は透析液9l12ケースで済む。ダイアライザーなど、やや幅を取る資材も、今回の発注で余分を確保してあるので、しばらくはひと箱でじゅうぶん足りる。
 結局のところ、発注と搬入も、回数をこなしてエラーを潰していき、慣れていくしかないようです。

 ……いずれにせよ疲れました。午前中は搬入が済んだらあれこれ作業をして、夕方には『Fit Boxing 2』の日課もこなすつもりでいましたけど、もーそんな気力も余裕もない。映画感想より優先する作業が滞っているので、きょうの更新はこれだけです。これ“だけ”って文章量ではなかったが。

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