先週土曜に続いて、今日もTOHOシネマズ日本橋で映画鑑賞です。ほかの劇場にしなかったのは、出来たらいい音響で観たかったから。IMAXとかがあればそっちを選んでたんですが近隣では皆無、唯一、Dolby ATMOSスクリーンで上映しているのがここだったのです。
夜から雨の予報が出ていますが、出かけているあいだは心配なさそうなので、きょうも自転車での移動です……寒いなか自転車を漕ぐのもまあまあ苦行なんですが。
鑑賞したのは、大ヒットしたミュージカルを『ワンダー 君は太陽』のスティーブン・チョボスキー監督が映画化、成り行きでついた嘘が思わぬ事態へと発展していく青春ドラマ『ディア・エヴァン・ハンセン(字幕・TCX・Dolby ATMOS)』(東宝東和配給)。粗筋でも興味を抱いたんですが、実はスティーブン・チョボスキー監督作品はぜんぶ観ていたので、とりあえず押さえておかねば、という気になりました。
しかし、正直に言うと、ちょっと期待しすぎた。不自然さのない筋書きは誠実とも言えますが、ミュージカルという手法を使うなら欲しくなる昂揚感に乏しい。中盤の、エヴァンによるスピーチが最高潮で、あとは辛さばかりが募る。いちおう決着はしているけれど、どうにもスッキリしない。
ただ歌の構成や演出はさすがにクオリティが高い。群衆のなかで叫ぶように歌うプロローグ、友人関係を偽るために用意したメールの文面を推敲する過程で変化していく歌詞、長男が自殺した家族のそれぞれに異なる心情をシンクロさせていくくだりなど、さすがに評価の高いミュージカルだけのことはある。故に、わざわざDolby ATMOSを選択した甲斐はあった……けどなんだかモヤモヤします。この展開を踏まえた上でも、もうちょっと清々しく終わらせる方法があった気がする。題材の描き方、解し方としては間違ってない、とは思うんですが、個人的に、どうもしっくり来なかった。
鑑賞後は近場のラーメン店で昼食……のつもりでしたが、半ば決めていた店で列が出来手板のを回避したら、どこに行けばいいのか解らなくなってしまった。けっきょく、どこよりも悩まずに済む一蘭に駆け込んでしまった。
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