レンタルDVD鑑賞日記その369。

  • 『ネットから削除された禁断動画 Not Found11』(アムモ98)

 9月にリリースされた最新巻です。ネットから削除された動画を紹介する……という触れ込みはもはやだいぶ薄れて、スタッフ宛に投稿されたのでは、という内容に、例によって杉本演出補絡みのエピソードも混ざっている。それはいいんですが、折角の削除映像で初期の、何故削除されたのか? という理由にきちんと言及していなかったり、随所にわざとらしさがつきまとっているのがどーも勿体ない。掘り下げたら面白そうなのに、作を追うごとにそういう余裕が失われている気がします。杉本演出補のドッペルゲンガーが現れたらしい、という1件にしたって、身内の出来事なんですから、もっとたくさん証言を集めればいいのにねえ。

 ふた桁に辿り着いたのは立派なんですが、クオリティ自体は急に低下した感がある。杉本演出補のトラブルメーカーっぷりで引っ張るにしても限度があるので、そろそろ原点に回帰するなりしないと、あとはどんどん劣化していくかも。

 もともと『ほん呪』フォロワーだったのが、修行と称して一時離脱している菊池宣秀氏が演出に加わったようで、もはや派生作品になってしまった感のあるシリーズ、7月発売の最新巻。

 菊池氏が手懸けたために、ますます演出が『ほん呪』に歩み寄っているんですが……出来映えはかな〜り微妙。映像自体が全般に似通ったものばかりなのもさることながら、追跡取材がどーも雑なのです。テロップの入れ方や取材の過程の織り交ぜ方も本家をなぞっている、それだけに質の低さが際立ってしまっている。修行、というなら、もう少し取材の仕方から勉強したほうがいいんじゃないだろうか、菊池くん。

 調べてみると、年明けにベスト・セレクションが出るくらいで、現時点では次のリリース予定はないらしい……もう1回ぐらい様子を見ますが、この満足度なら、そろそろ切る頃合いのような気もする。

『ほん呪』や、出来のいい怪奇映像ものは、返却する前にBGVがてら2回、3回と眺めるのが私のパターンなんですが、本日鑑賞した2作品はいずれも2度目が苦痛に感じるレベル。怪奇映像集はたくさん出てますが、進んで持続的に観たいものはそんなにないんだよなぁ……。

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