本日が今年最後の映画館詣でです。残り数日は、作業と宿題の消化に努めます。最後の1本は、これは観ておかなきゃ年が越せない、と思っていた1本をチョイス。
劇場はユナイテッド・シネマ豊洲。実のところ、最寄りのTOHOシネマズ上野を筆頭に、かなりの劇場でかかってるんですが、出先でのラーメンもこれが今年最後の予定なので、お気に入りの店で食べたかったのです。バイクも走らせたかったし。
鑑賞したのはマシュー・ヴォーン監督の大ヒット・シリーズの前日譚、第一次世界大戦を背景に、“国家に属しない諜報組織”誕生に至るドラマを描く『キングスマン:ファースト・エージェント』(Walt Disney Japan配給)。
率直に言えば、期待からはズレていた。前作・前々作の魅力となっていたクライマックスの破天荒な見せ場はなく、毎回籠められていたヒネリも、今回は察しがつけやすい。しかしその代わり、これまでになかった“史実に絡む”面白さがふんだんに盛り込まれている……ただし、この時代の歴史に疎いと、咄嗟に解るのはラスプーチンやレーニンくらいだと思うので、解らない人はパンフレットの購入やネット検索必須です。
そして、明示こそしないものの、旧作とリンクするガジェットや台詞が、シリーズを通して観てきた者を喜ばせます。訓練に使われた荘園の正体や、見事に変わってないテイラー《キングスマン》と周囲の佇まい。聴き覚えのあるフレーズや固有名詞が意外なところから出てくるのも楽しい。これも旧作には及ばぬまでも、アクション・シーンの趣向と表現の多彩さも見所。
サプライズはあんまし有効に機能していないとはいえ、細かな意外性で魅せる展開は牽引威力豊か。誰もが満足するとは言えないけど、相変わらずツボは押さえた娯楽作です。
鑑賞後は予定通りにど・みそへ。年内食べ納めになる特みそこってりラーメンをいただきました……あくまで今年最後、というだけなんですが、なんだか名残惜しくて、思わずスープまで飲み干してしまった。
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[…] 原題:“The King’s Man” / 原作:マーク・ミラー&デイヴ・ギボンズ / 監督&原案:マシュー・ヴォーン / 脚本:マシュー・ヴォーン、カール・ガイダシェク / […]