本日は、だいぶ楽しみにしていた作品の封切りです。それゆえに、昨日は映画館には行かなかったわけです――はじめっから雪が降ることを想定して回避していたわけではないのだ。
しかし、昨日も触れたとおり、想定以上の積雪で、案の定道路に雪が残ってしまった。日中の日差しでだいたい溶けそうでも、道中どこでアイスバーンに足を取られるか解らない。大人しく、電車で移動することにしました。
訪れたのは丸の内ピカデリー、鑑賞したのは、《マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース》参加後3作目となる単独長篇、自らの汚名を消そうとした結果、ピーター・パーカーが《マルチヴァース》の扉を開いてしまう『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(字幕・Dolby Cinema)』(Sony Pictures Entertainment配給)。Dolby Cinemaでマーヴェル系の作品を観るのは意外にも初めて……都内唯一採用している丸の内ピカデリーは松竹系列なので、松竹配給作品や、縁の深いWarner Bros.配給作品が中心になってしまうんだよな。個人的にはIMAXよりこっちのほうがクオリティの高さを実感しやすいので、もっと採用する劇場が増えて欲しいんだが。
作品は、もう、感無量としか言いようがない。私が映画をひたすら観まくるようになって20年ちょい、その間に観た《スパイダーマン》のすべてが凝縮されてる。趣旨が明確なので、予備知識として最低限必要なのはMCU参加以降の諸作(『アベンジャーズ』系の数本含む)くらいですが、それ以外も網羅しているほどに感慨は深い。
それでいて、物語としての主題が見事に《スパイダーマン》というヒーローの本質に回帰しているのが素晴らしい。知能と特殊な肉体、という“ギフト”があれど、あくまでもティーンエイジャーである彼らしい思慮の浅さが招いた混沌に、いかにも彼らしいスタンスで決着を付ける。そのプロセスで、多くの人が変化し、救われていくさまがまた感動的です。とりわけ私は、終盤である人物を救うくだりにグッと来ました――嗚呼、細かく語りたいけど、この感激を味わってもらうにあまり触れたくない。ジレンマだ。
予習が必要、という点ではこれまでのMCU作品と同じ問題を孕んでますが、その前提を受け入れられるなら間違いなく傑作。私は、これまでのMCUの最高傑作とさえ思ってます。
昼食は……久々に映画館で済ませました。選択肢は少ないし、金額のわりに量がちょっと残念な傾向にありますが、なにせ今日の映画は終了時間が14時過ぎ。下手なところに入ると、待っているあいだに空腹で消耗しかねない。
食べたのは、ピカデリー系列のコンセッションでは特にお気に入りのフライドポテトと、プレミアムグラタンドッグなるもの。美味しかったけど、昼食としてはやっぱり心許なかった……まあ、前日を透析休みの日にしたうえ、お酒とつまみでいつもより余分に栄養を摂っていたせいか、思っていた以上に保ちました。
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[…] 原題:“Spider-Man : No Way Home” / 監督:ジョン・ワッツ / 脚本:クリス・マッケンナ、エリック・ソマーズ / 製作:ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル / […]