映画館で深山の寒いギャグを堪能する。

 本日の映画鑑賞は母と同行です。
 母の予定もあり、観に行くのを今日にするのは、半月ほど前から決定事項だったのですが、困りものは上映時刻です。まだ冬休み期間だからか、どこもやたらと朝が早い。私は、TOHOシネマズ上野の11時台に始まる2回目の上映にするしかないか、と思ったのですが、「早起きすればいい」という母のひと言で、朝8時25分の回を観に行くことに。
 鑑賞したのは、人気ドラマシリーズ初の劇場版、変わり者の刑事弁護士・深山大翔たちが15年前の事件の真相に挑む99.9 -刑事専門弁護士- the movie』(松竹配給)
 なにせ監督とトリック監修が『TRICK』のひとゆえ、あからさまなくらい『TRICK』テイスト。小ネタは多いし仕掛けはいちいち手が込んでるし、人物同士のやり取りのコミカルさも受け継いでる。テレビシリーズと直前放送の特別編で完成された絶妙な呼吸で、緊迫した場面でも笑わせてくれます。
 テレビシリーズもそうだったように、仕掛けに凝るあまり、事件の筋書きにはしばしば無理があるんですが、それでもちゃんと謎解きにはなってるし、過程のスリルと明かされる真相の衝撃はなかなか。欠点込みでもテレビシリーズが楽しめていたひとなら問題なし。
 ただ個人的に惜しい、と思うのは、先行する特別編で、いつになく危うい雰囲気を醸していた西島秀俊が、映画版では敵役として存在感を示すのかと思いきや、あっさり舵を切ってしまった点です。あからさまなほど深山たちと異なるスタンスをもっと活かすものと期待していたので。同時に、娘役の蒔田彩珠もお飾りっぽくなってしまった。テレビシリーズの美点をしっかりスケールアップしてるので、基本的には面白いんですが、そういう意味では物足りなかった。
 ちなみに、パンフレットは売り切れでした。販売規制もしてたんで残ってるかな~、と期待してたんですが。来襲、別の劇場で買える……かなあ。いまにして思うと、きのう『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観たついでに、丸の内ピカデリーのマリオン側に寄り道して訊いてみれば良かったな。

 映画が終わっても時間はまだ10時35分。ヨドバシカメラでしばし探し物をしてから、丸亀製麺のうどん弁当熱盛りを買って帰宅。

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