地球のほぼ反対側にある心霊スポットへ。

 先週の金曜は、わざわざお台場までバイクを走らせたにも拘わらず、駐車する場所が見つけられず映画鑑賞を断念する羽目になりました。本日はその埋め合わせです。またぞろ駐める場所がなくて放浪する、なんてことにならぬよう、周囲の駐車場をしっかり調べたうえでお出かけ。
 しかし幸い、今回はあちこち漂流するようなことにはなりませんでした。映画館のあるアクアシティの駐車場は使えないものと割り切り、すぐにダイバーシティを目指した。ここは有料ながら4時間までは無料の、かなりちゃんとしたバイク駐車場を備えている。映画館までは陸橋を渡る必要がありますが、ここに駐められるなら最善だ、と思ったのです。幸い、10時頃に着いた時点ではけっこう空きがあり、スムーズに駐められました……ただ、バイク専用の駐車場の場所が解りづらかったり、最初に入ったのが50cc以下専用のエリアだったので移動したり、とちょっとまごつきましたが。それでも、慣れれば使いやすそうですし、少なくとも、アクアシティの狭くて雑然とした駐輪場を頼りにするよりは格段にいい。
 というわけで無事に鑑賞出来た本日の作品は、ペルー産のファウンドフッテージ・ホラー、都市伝説の舞台となった実在する邸宅に潜入した学生達の災厄を描くシークレット・マツシタ 怨霊屋敷』(TOCANA配給)
 かつて多くの日本人が渡りいまなお縁の深いペルーで、日系人が住んでいた屋敷が心霊スポットになってる、という内容に「こいつぁ観ないと!」と思って、公開早々に鑑賞しようとしたわけです……駐車場の件でいちどは引き返すことになりましたが、やっと観られた。
 ファウンドフッテージものはやもすると序盤が間延びしがちですが、本篇はなかなかテンポが良く、退屈させません。序盤で、関係者や研究者の証言により《マツシタ邸》の恐ろしい伝説を観客に示し、撮影者たちの人間関係や微妙な意識の食い違いを描きつつ速やかにメインステージに突入する。こういう、超常現象調査の基本である複数の定点カメラを活かして、早い段階から怪異をちらつかせて異様な空間へと観客を惹きこむ。
 観終わってみると、現象ひとつひとつの繋がりが甘くて怪異の全体像がぼやけていたり、一方でカメラワークがある意味セオリー通りすぎていちいち展開が読めてしまうこともあったり、とぎこちなさも目立つ。日系人が関わっているが故の日本要素もだいぶ大雑把で、それは安易すぎるだろ、とツッコみたくなりますが、少なくとも作り手に悪意は感じない。ナチュラルなペルーの社会の空気感も滲んでいて、なかなか興味深い作品でした。

 鑑賞後は、お台場に来たときのお約束、お台場ラーメン国技館 舞に立ち寄って昼食。久々にせたが屋でいただきました。ここはコクが深く、かつマイルドなので、気持ちよく食べられます。
 食事を済ませてもなお、まだ駐車場の無料時間が1時間半ほど残っている。せっかくなので、ダイバーシティのなかを横断して、実物大のユニコーンガンダムを眺めてきました。ガンダムはほとんど接してませんが、こういうものを設置してしまう心意気が好きなのです。
 写真を撮って、外を回って駐車場に戻り、バイクを出す。やはりまともに駐める場所が少ないのか、施設内の人出に対してバイクの数が多く、ほぼほぼ満杯になっていた。しかし、私のように朝一番で映画を観るために利用する、くらいなら都合はよさそうなので、今後もお台場に来るときはまずここを確認することにします。
 ……それにしても、私がいったん入れてしまった50cc以下が対象のスペース、普通に250cc以上のが何台も駐まっていた……まあ、枠自体が狭いので、私は次回も本来のスペースを使わせてもらいますが。

ダイバーシティ東京訪問記念の実物大ユニコーンガンダム。
ダイバーシティ東京訪問記念の実物大ユニコーンガンダム。

コメント

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