午前十時の映画祭12、オープニングは伝説の3部作。

 火曜日は出掛けにまあまあなトラブルが発生し、鑑賞を断念した午前十時の映画祭12、最初のプログラム上映終了を間際にして、どーにか観に行くことが出来ました……開映は9時、しかし8時からの『カムカムエヴリバディ』はどーあってもリアルタイムで観たかったので、いつもより早めに起床、食事も洗顔も荷物の準備もぜんぶ済ませ、全力で朝ドラを観てから、すぐさま外出。すでに何度も観てるので多少は遅刻しても無問題、しかしやっぱり頭からちゃんと観たいので、電車を使ってスピードも確保しました。劇場に着くと、なんか知りませんが発券機や売店が混んでいて、自転車だと本篇に間に合うかどうか、という印象でしたので、判断は間違ってなかったかも知れない。
 今年もTOHOシネマズ日本橋でお世話になります、午前十時の映画祭12開幕の1本は、フランシス・フォード・コッポラ監督が手懸けた伝説の3部作第1章、マフィア一家でひとり堅気の教育を受けてきたマイケルが“ドン”になるまでを描いたゴッドファーザー〈4Kデジタルリマスター版〉』(パラマウント×CIC初公開時配給)
 何回観てもこの映画は凄い。なにが凄いって、冒頭の結婚式のパートだけで30分あることだ――じゃなくて、そこに詰めこまれた人生の密度の濃さです。ヴィトー・コルレオーネの前半生は続くPART IIで描かれるわけですが、本篇の中にその生き様の重さが、序盤の息子たち、ファミリーへの接し方で垣間見えてくる。繰り返される衝撃的なひと幕の計算された構図と編集、まるでプロローグに戻っていくような印象深いラストシーンまで完璧。
 来週はPART II、そして再来週は、このときのために観ずに取っておいたPART III――じゃなくて、昨年にコッポラ自身が再編集した〈最終章〉。ようやく私のなかでも、マイケル・コルレオーネのドラマが完結させられそうです。

 きょうは茶風林氏の毎月恒例の配信イベント『呑んでばかりで何が悪い!』の開催日。ギリギリで採り上げられるお酒も判明したため、売っている日比谷しまね館まで足を伸ばすか、と悩みましたが、そこまでやってると帰りが遅くなるので断念。例によって日本橋ふくしま館に立ち寄り、イートインにて若武者の福島鶏白湯を大盛りで食べてから、電車を利用して帰宅。
 家に着いたあと、耐え難い衝動に駆られ、録画した『カムカムエヴリバディ』最新話をもう1回鑑賞したのでした……ああ、ほぼ予想通りだしシンプルだけど沁みる。

TOHOシネマズ日本橋、スクリーン3入口脇に掲示された『ゴッドファーザー』の午前十時の映画祭12による紹介記事。
TOHOシネマズ日本橋、スクリーン3入口脇に掲示された『ゴッドファーザー』の午前十時の映画祭12による紹介記事。

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