一昨日に続いて行き先は日比谷方面。移動もふたたびバイク。映画の開映は9時20分、さすがにこんな朝早くなら駐車場も空いてるだろ、と高を括っていたら、きっちり満車でした。やむなく、大急ぎで別の駐車場へ。こちらはさすがに空きがありますが、如何せん、映画館のあるエリアまでちょっと歩く。だいぶ早足で移動しても、上映開始まで残すところ5分、とギリギリの到着。本日の行き先、丸の内ピカデリーでは、ドリンクと一緒にフライドポテトも注文するのが楽しみなのですが、揚げるのに時間がかかりがちです。渋々、ドリンクだけ購入してスクリーンに向かうのでした――ほんとにすぐ予告篇始まったよ。
鑑賞したのは、《マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース》ヒーロー初の4作目となる単独作、《神殺し》の脅威に、王座をなげうち旅の空にいたソーと、意外すぎる新生《マイティ・ソー》が立ち向かう『ソー:ラブ&サンダー(字幕・3D・Dolby CINEMA)』(Walt Disney Japan配給)。
正直、1作目・2作目が物足りなくて、3作目を観に行くタイミングを逸してしまい、あとでレンタルで鑑賞したら、MCUでもトップクラスに面白かった。同じタイカ・ワイティティ監督が続投となったので、今回は観逃すまい、と公開の翌日に馳せ参じました。
監督曰く、「10歳児にもらったアイディアをぜんぶ『了解』と受け入れた」内容、とのことでしたが、まさにそんな感じ。新しいマイティ・ソーの設定や各所で発生する悶着、クライマックスの戦い方に至るまで、発想がいい意味でも悪い意味でも幼稚。それ故のハチャメチャ感、予測不能の面白さはありますが、展開に大味さは否めない。
ただし、タイカ・ワイティティ監督のオフビートな演出と、いつまで経ってもどこか中途半端なソーというキャラクターの化学反応は今回も効いてます。随所で見せる微妙な言動、窮地に陥ってもどこかすっとぼけた態度、それでいてまっすぐな愛すべき人物像。少なくとも、彼を軸としたヒーロー物語としては充分。
ここにクリスチャン・ベール演じるヴィラン、《神殺しのゴア》のドラマが芯を通している。これも製作者が語るとおり、ゴアの動機は一般人にも共感しやすい。そして、ゴアの過去とソーの体験が共鳴することで、ヒーローとヴィラン、そして神という存在の意味をそっと問いかける作りにもなっている。なにせ神の話は繊細な側面が多くて、曖昧にしている感もありますが、この世界観、方向性のなかではだいぶ描いた方だと思う。
正直、『マイティ・ソー バトルロイヤル』ほどの強烈な面白さではありませんが、キャラや世界観の魅力は堪能出来ます。
鑑賞後、食事をその辺の店で――食べるのはやめて、つじ田御茶ノ水店に電話してテイクアウトを予約、寄り道して引き取って帰りました……何故ならば、駐めた駐車場は無料枠がないので、滞在時間が長引くと当然のように料金も嵩むから。有楽町・日比谷界隈ではいつも使っているところに次いで安い駐車場ではありますが、それでも支払う額は小さいに越したことはない。
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