こんどの団地はSFだ!

 きのうで3年振りの大つけ麺博も無事終了、私も映画鑑賞の基本新宿縛りから解き放たれました。というわけでさっそく、違うところへ向かう。
 本日の劇場はユナイテッド・シネマ豊洲です。相変わらず雨の気配はないので、今回もバイクにて移動。開映が9時10分とまた早めなので、駐車場は空いている。しかし早すぎて、劇場のある3階に向かうエレベーターが9時にならないと動いてくれず、しばし待ちぼうけを食わされるのでした……。
 鑑賞したのは、『アリスと蔵六』の今井哲也によるコミックを映画化、近未来を舞台に、帰る術を失った異星の宇宙船を帰還させるために奮闘する子供たちの姿を描いたアニメぼくらのよあけ』(GAGA×avex pictures配給)。もともと観るつもりでしたが、私の行きやすい時間帯の上映がなかなかなくて、都内は今日いっぱいでほぼ上映終了、というギリギリのタイミングで鑑賞。
 これは実にいいジュヴナイルSF。『E.T.』や『SUPER8/スーパーエイト』にも通じる題材を、如何にも近代的なガジェットで、なおかつ普遍的な少年少女のドラマをしっかりと埋め込んでいる。過去の物語が絡みつつ、様々な感情を昂らせるクライマックスへと突き進む。
 それにしても、本篇の公開時期はちょっと不幸だったかも知れません。なにせ直前に、同じような団地を採り上げた『雨を告げる漂流団地』が封切られてしまっている。時代背景もちょっと違うし、あちらはファンタジー要素のほうが色濃いとは言い条、取り壊し寸前であることや、屋上が重要な舞台となっていくことなど、共通するポイントが多い。本篇の原作が2012年発表であることを思うと、実はあちらのほうが本篇に触発された可能性がありそうですが、映像的なクオリティと展開のボルテージの高さが明らかにあちらの方が優れていて、少々わりを食った感があります。
 また、恐らくは原作の内容を相当に圧縮したからなのでしょう、掘り下げがどうにも物足りない部分が多々ある。ドラマの焦点を悠真とナナコに絞りたかったのは解りますが、花香とわこ、親世代のエピソードはもう少し丁寧にすべきではなかったか。わだかまりや、結末を経ての変化がいまいち感じづらいのです。
 あくまで個人的にキャラクターデザインに魅力を感じなかった、という点を差し引いても、色々と惜しい。観ていて楽しいし、良作であることを否定はしないんですが、その辺がわりと早いうちに上映回数が減ってしまった一因では、と思ってしまったり。

 鑑賞後は、豊洲で映画を観たときのお約束で、同じフロアにあるど・みそへ……けっきょく、イベントが終わっても、私の外食はラーメンがデフォルト。
 こないだ大つけ麺博でもど・みその味噌らーめんはいただいてますが、やっぱりお店で食べるのはまた違います。ちょっとだけ日常に戻った気分にもなる。
 食事を済ませると、まっすぐ帰宅。それにしてもこのひと月、バイクに乗るときの服装にず~っと悩んでます……朝早いと寒い、しかし帰るお昼頃には陽が照りつけて、防寒対策をしすぎると辛いのです。とりあえず今日まではやや厚着をした上に革ジャン、というスタイルにしてます。朝は寒いけれど、お昼にはこれでも暑いくらいになる……とはいえ、これもあと数日でしょう。

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