まだモラトリアム状態につき、とりあえずは気兼ねなく映画鑑賞に行って来ました。
しかしきょう観に行く作品はだいぶ、劇場選びに難儀しました。内容的にプレミアムスクリーンで観たい、しかし、けっこうふんだんにある上映館の、上映時間がどこも私には微妙なのです。12時スタートとか14時ごろとか、一般人には良くても私にはちとキツい。わりとどこでもあるのが20時台の開映で、別にこれでもいいけど、その場合は透析のスケジュールを調整せねばならなくなる。
で、散々悩んだ結果、11時10分開映の回で妥協しました……以前はこのくらいの時間は許容範囲内でしたが、なにせ昼食時が被るので、持病ゆえエネルギーバランスがいつも綱渡りな私には、いつどこで食べるか、が悩みどころになる。しかし今回はその悩みを受け入れることにしました。だって、本当は公開直後に観たかったんだから、これ以上遅らせたくないもの。
移動は、あれこれ思案し、電車を使うことに。ちょうど買いたい本の発売する日だったので、10時くらいに現地入りし、紀伊國屋書店でゆっくり買い物をしてから劇場に行くつもりでした。
……まさか書店の営業時間が10時半だとは思わなかったよ。喫茶店とかで時間を潰すのも半端なので、ひたすら歩いて30分ばかりやり過ごし、開店後は余分なものを眺めず、予定していたものだけ急ぎ足で確保し離脱。無事、映画の開場前には映画館に到着できましたが、想像以上に慌ただしくなってしまった。
TOHOシネマズ新宿にて鑑賞した今日の作品は大ヒット作の続篇、深海の封印された層から甦った太古の巨大ザメ、いちど去ったかに見えた脅威が新たな研究と陰謀によってふたたび人類に牙を剥く『MEG ザ・モンスターズ2(字幕・3D・IMAX with Laser)』(Warner Bros.配給)。私はどー考えても観なきゃいけない作品。
数もサイズも、そして人類未踏の領域に手出ししたからには、もちろん新しい奴が出てくるのも察しがつく。しかしポイントは、いちどその脅威を知ってしまった人々をどうやってそこに近づけていくか、です。
そういう意味で本篇はいいアイディア。実際にこういう理由で深海に関わろうとする人はいるし、ならばこういう展開の可能性もある。先のタイタン号の遭難事故で、深海での事故の壮絶さが多くの人の知るところとなって、本篇の描写はかなり無茶なのはもう解ってしまいましたが、そこをリアルとフィクションの折り合いがつく絶妙なところで誤魔化している。何せ冒険として面白いので、私はオッケーだ。
そしてラストはサメ映画のお約束を押さえつつ、様々な脅威が入り乱れて実にカオス。因果応報の爽快感をちょこちょこ挟みながらも、相変わらず無双状態のステイサム兄貴がたまらない。今回も凄いです。メグより、あんたのほうが殺し方が解らぬわ!
科学的な問題点もさることながら、本篇の中でだけ成立するルールの説明が不充分でクライマックスが色んな意味でパニックになってたり、と気になるところもありますが、ジャンル映画の文法を踏まえつつも見事に“未体験の興奮”と言える感覚を味わわせてくれる作品。この内容でレーティングが全年齢対象なのも素晴らしい。食われても、ほぼ丸呑みなら引っかからないのね。
鑑賞後は取り急ぎ昼食。なにせ既にだいぶヘロヘロで、透析の準備を始める前に仮眠も取りたい、と考えると余計な時間はない。なのでやたらに店を探しまわることはせず、もう何度も利用している、焼きあご塩らー麺たかはし 新宿歌舞伎町店へ。今週はちょっと体重が増え気味で除水が間に合っていないので、お茶漬けセットはやめておこうかな、と思っていたのですが、午前中の消耗具合ならむしろ栄養を摂るべきかも知れない、と思い切って注文。結果、自分でも驚くほど簡単に平らげてしまった。何なら、お茶漬けに足りなくなるかも、というペースでスープを啜っていたので、本当に塩分と水分を身体が欲していたのかも。
帰り道も、安上がりだけどやや遠まわりになるルートを使うつもりでしたが、あえて少し余分に歩き、そのうえで乗換も乗車時間も最小限で済むルートに変更。家に着くなり、ほぼバタンキュー、透析の準備を始めるちょっと前まで潰れておりました。
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