今日も今日とて、映画を観るため外出です。
本日の行き先はTOHOシネマズ新宿……ここに来るのはしばらくいいかなー、と思ってたんですが、観たい映画に優先順位をつけて、候補を絞った上で時間割をチェックした結果、新宿に来るのが最適解になっちゃったんだもの。
翌日からまた雨が降る予報ながら、今日はまだ晴れているので、移動はバイクです。いつもよりちょっとだけ余裕を持って出発しましたが、なんでかわりとギリギリになってしまいました。まあ、上映開始時間にはちゃんと間に合ったので問題はない。
鑑賞したのは北野武監督久々の作品、本能寺の変に至る武将たちの駆け引きを、血腥いブラックな笑いとともに描いた歴史ドラマ『首(2023)』(東宝×KADOKAWA配給)。
これもまた是が非でも観ておきたかった1本……なのですが、ちょっと葛藤してました。もともとそこまでヴァイオレンスは特異ではない上に、北野監督の緩急の効いた残酷描写は苦手意識があって、「冒頭からグロ描写が続く」という話に身構えてしまったのです。だから、わりとちゃんと覚悟を決めてからチケットを確保しました。,br>
結果として、確かに壮絶だけど、そうする必要のある暴力描写だったので、インパクトは強いけど受け入れやすかった……まあ、残酷描写が苦手なら間違いなく冒頭5分でギブアップします。
本能寺の変の謎を巡る説のひとつに基づき、史実通りの出来事に様々なひねりを凝らした内容で、色々と興味深い作り。各武将の人物像が、多くの逸話を踏まえながらも個性を際立たせていて、全員ヤバくて魅力的。秀吉のバカ殿めいた造形とか武将同士の衆道関係とかも面白いのですが、やはり特筆すべきはイカれすぎた信長でしょう。
全体に、これまでの戦国ものと異なった表現を選んでいるため独創的で新鮮ですが、しかしその実、戦国の実像はこんな感じではなかったか、というリアリティがある。異様に血腥く汚れた戦場、愛憎渦巻き面従腹誹が当然の人間関係。どれほど上手に立ち回っても一瞬で覆される非情ぶり。言動の冷酷さや、壮絶な戦場で命を軽んじる物言いをしているのもリアルです。
謎のダンスや、一般的なイメージから人物像をズラした武将たちのブラックな笑いを誘うやり取りなどに北野武、というかビートたけしの味を滲ませながらも、これまでとは異なる意気込みを孕んだ作品。なかなかにクセは強いけれど、私には面白かった。
映画鑑賞のあとの昼食は、このところイベントゆえに、なかなか立ち寄れなかった麵屋海神でいただく――つもりでしたが、ちょうど満席になったところで入店出来ず。待っている先客はひとりだけだったものの、早く帰りたかったので今回は断念し、もともと第2候補に考えていた別の店へ。こっちも、入店しているうちに人が増えてきていっぱいになってしまった。平日で、もう13時をまわっているからどこも空いているかと思いきや、やっぱり新宿はけっこう混むのね。
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