久々に2日連続の映画鑑賞です。理由はいくつかありますが、後述。
移動はきのうと同じくバイク、行き先は錦糸町。ただし、オリナスではなく、駅により近いTOHOシネマズ錦糸町 楽天地です……スクリーン番号はオリナスと連番になってるんですが、一体化するには微妙に距離あるのよね。駐車のしやすさから、映画を観るのが楽天地でも、バイクはオリナスのほうに駐めてきたのですが、微妙な距離がちと面倒くさい。
鑑賞したのは、東野圭吾初期の、映像化困難と言われた作品を『宇宙人のあいつ』などの飯塚健監督、WEST.の重岡大毅主演で映画化、演劇のオーディションとして集められた若者たちに仕掛けられた謎を描く本格ミステリ『ある閉ざされた雪の山荘で』(Happinet-Phantom Studios配給)。
実はこの作品、ものすごーく楽しみにしてたのです。なぜなら、記憶にある範囲で、私が初めて読んだ東野圭吾作品がこれの原作だったから。新書の初刊本が、いまでもちゃんと家にあります。まだ完全にウブだった私にとって、この作品の衝撃はけっこう大きかった。実際、当時から「映像化は難しそうだなー」と思ってましたし、それをいまあえて映画化する、という試みに興味が湧いた。
加えて、この作品は公開日から3日間限定で入場者特典が配られる。劇中に登場する招待状に似せた体裁で、本篇の仕掛けにちなんだ趣向もある、というので、これがどーしても欲しかった。
どのみち必ず映画館で観るつもりではいましたが、そういう理由で初日を選んだのです。土曜日には舞台挨拶のライブビューイングも全国各地で実施されるのですが、上映開始がお昼近く、諸般事情から今週は土曜日を透析休みに設定しなかったこともあり、あとの行動がタイトになってしまうので、まだ余裕を持って動ける初日、金曜日を選んだ次第。9時30分開映、11時30分終了、は私にはちょうどいい。
出来のほうはというと、原作読者としてかなり納得のいく仕上がり。ちゃんと原作のシチュエーションや仕掛けを再現出来ている。よくよく考えると、むしろ現代のほうが本篇の仕掛けは成立しやすいのです。
現代的なガジェットを採り入れつつも本筋は原作を踏襲、そのうえでクライマックスの成り行きを、こちらも現代的にアレンジしているのも好感が持てる。むしろ、終わり方としてもこのほうがいい、と感じました。
ただ惜しむらくは、きちんとミステリとして作られているが為に、中盤くらいまでが微妙に退屈。導入の設定ゆえにいまひとつ緊迫感がなく、飽きてしまうのです。特に私はちょっと風邪気味で゜怠かったこともあり、眠気が募ってしまった。
役者は検討しているし、想定の中でしかない吹雪の光景を採り入れたり、俯瞰するかたちで各人の現在位置が把握出来るカットを採り入れるなど、ミステリ的雰囲気作りは巧い。また、この作品が備えた青春ミステリの手触りも、原作より巧く演出出来てます。
果たしてみんなが楽しめるかどうか、は不明ですが、原作を知るひとは納得出来る、そしてミステリ好きならば充分に唸らされる仕上がり。実際、私はとても嬉しかったし、楽しかった。
鑑賞後は先週に引き続き双麺 錦糸町店へ……スタンプが10個貯まりそうになってきて、にわかにスタンプカード専用の特別メニューが気になってきたので、こうなりゃ一気に貯めてやろうという気分になっているのです。喜多方食堂 山海も行きたいけど、しばらくは錦糸町での食事は双麺に絞ります。
そのつもりになると、食にはかなり保守的な私でも、違うものを頼んでみたくなる。もともとここの極太平打ちつけ麺に惹かれて来たため、いちども頼んでいなかった通常のらーめんに手を出してみた……醤油にお薦めがついてるのに味噌を頼んでしまうのは、基本味噌ラーメン好きだからだ。
更に、スタンプが一定量貯まるごとに提供を受けられるメニューのうち、月見豚とろ丼を注文。そもそも食が細いほうなので、こういうところでサイドメニューを追加することはなく、スタンプによるサービスもほったらかしにしていたのです。しかし、いざスタンプ10個を目指すつもりになると、使わないのは申し訳ない気がしてきた。
ここの麺の盛りはそんなに多くないので、私でもちゃんと食べ切れました――お腹いっぱいではありましたが。今後も、お腹に余裕があるときはサイド1品くらい頼んでみようかしら……もちろん、分量が解っている店に限る。
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