現在、月末恒例の追い込み真っ最中です。最近はこのくらいの時期に封切られるものは泣く泣く先送りにするのが常でした。
が、今回は無理。我慢してる方が集中力を殺ぐ、と判断し、封切り翌日である今日付けのチケットを確保――当日にしなかったのは、水曜はヤクルトさんが来てくれる日に決まっていて、もう何年も前から、家を出る予定を入れてなかったから。実は、昨日は担当の方の都合で休みになってて、出ようと思えば出かけられたんですが、思い出したのはチケットを購入したあとでした。まあ、初日より席の埋まり方は緩やかっぽかったので良しとする。
電車を利用して向かったのは丸の内ピカデリー、裏手に位置するDolby Cinemaスクリーン。鑑賞したのは、今年唯一の《マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース》の映画であり、《X-MEN》のキャラクターがMCU合流を果たす最初の作品、自由すぎる奴とキレたらヤバい奴が奇蹟のタッグで世界の危機に挑む『デッドプール&ウルヴァリン(字幕・Dolby Cinema)』(Walt Disney Japan配給)。
……私が一番最初に魅せられた、映画のアメコミヒーローはウルヴァリンだったのです。
迷走著しくなった《X-MEN》ユニヴァース終盤で唯一評価していたのはデッドプールでした。20世紀フォックス(当時)がディズニーに吸収されたことで、《X-MEN》及びそのキャラクターの権利がディズニー、マーヴェルに合流し、MCU参加が可能になった。とはいえ、どのように合流するのか、キャラクターをすべてリセットするのか、再登板するならどんな構造になるのか、疑問と不安が尽きなかった。
そんな中で浮上してきたのは、デップーとウルヴァリンの競演、しかも一度ピリオドを打ったはずのヒュー・ジャックマンが帰還しての実現。期待せずにいられるはずがない。
結果、もう最高としか言えない仕上がりでした。マーヴェルの中心人物ケヴィン・ファイギですら“最高のラスト”と太鼓判を押した『LOGAN/ローガン』を汚さない、しかしとことん《デッドプール》らしい取り込み方。そして、あまりにもデッドプールらしい破天荒な展開と血みどろのアクションに、笑いが止まりません。
そして尋常でない数のお遊びの多さ。少なくとも実写化されたマーヴェル・ヒーローでは唯一、“第4の壁”を無視することを許されたデッドプールならではのメタなギャグもさることながら、“マルチヴァース”という考え方をとことん駆使したストーリーを良くも悪くも徹底的にイジってる。この辺で間違いなく言えるのは、このシリーズもマーヴェル作品も好きなら、ネタばらしを受ける前にさっさと観るべきだ、ということ。
そのくせクライマックスはしっかり感動的で、熱い。相変わらずデッドプールは危機的状況でさえ茶化すんですが、劇中に描かれた背景がこのくだりに厚みを持たせている。
組み込まれた様々なお遊びを把握するには、それなりに様々な作品を観てないと解らないのは確かです。ただ、そういうことを抜きにしても、世界観や物語としてのルールのなかで徹底的に遊びまくり、なおかつヒーロー映画として成立させた本篇は、間違いなく滅茶苦茶熱い。ケヴィン・ファイギが出来に自信を持っていたのも頷ける、マーヴェル久々のホームランだと思う。
鑑賞後、どこで食べるか思案し、いちどは東京交通会館の地下まで行ってみましたが、どこも列が出来ていたので離脱。ガード下のカレーうどんはこないだも食べたので、今回は前にも利用したことのある、有楽町駅そばの丸亀製麺に赴きました。
とはいえ何を食べるか、までは決めていなかったのですが、店頭に掲示されたメニューに《鬼おろし鶏からぶっかけうどん》があったのに気づいて、即決。てっきり、近場では錦糸町ぐらいしか置いてない、と思いこんでいたのですが、どうやらそれはテイクアウトに対応している店に限ったことで、確かこの有楽町駅の店舗はシェイクうどんしか持ち帰りが出来ない。器の準備が必要ないぶん、他の店舗よりもメニューが揃うのかも知れません。
お陰で、2年ぶりくらいに鬼おろし鶏からを堪能することが出来ました。夏のあいだに、もう1回ぐらいここで食べるか……今度のタイタンシネマライブのときまで提供続いてるかな……。
丸の内ピカデリー、Dolby Cinemaスクリーン入口脇に掲示された『デッドプール&ウルヴァリン』Dolby Cinema版ポスター。
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