観に来るのが1日早かったようだ。

 明日、先週に続いてのイベント上映があるので、今日は映画鑑賞はなしにする、ということも考えていたのですが、スケジュールを調べてみると、金曜日はハシゴにちょうどいい時間割が組めそうにない。作業も含め、諸々用事が重なってきているので、ハシゴではなく、今日の午前中に1本観ることで、折り合いをつけることにしました――観たい映画が溜まっていて、観に行かない、という選択肢はありませんでした。
 午前中に向かったのはTOHOシネマズ上野、鑑賞したのは、プリキュア劇場版最新作、ゲームの世界に吸い込まれたいろはたちを助けるため、こむぎが奮闘するわんだふるぷりきゅあ! ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』(東映配給)
 中心となるゲーム世界は、デジタル的な感触を残したトゥーンレンダリング。もともとCGを駆使してダイナミックなカメラワークでのアクションやダンスシーンを採り入れていたプリキュア劇場版ですが、これまででいちばんCGの比重が大きい。シチュエーション故に、多少タッチが異なっていても受け入れられる、という点でいい着想。
 ゲームを攻略して仲間たちの元を目指す、という趣向なので、どうしても子供っぽさはあるけれど、わかりやすく親しみやすいワクワク感が演出出来ている。そこに、テレビシリーズでも掘り下げている、人間と動物との関係性、絆を巧みに盛り込んでいる――厳しいことを言ってしまうと、ここで鍵となっている関係性は色々と微妙な問題を孕んでいるので、もうちょっと慎重に扱ってほしかったんですが、思いやりや優しさがもたらす感動は確かにある。
 また、さらっと歴代プリキュアを織り込む手管もいい。選び方にも筋が通っていて納得がいくし、ゲーム世界における“ジョーカー”めいた使い方は笑いにも繋がっています。
 相変わらず高い技術とそつなくツボを押さえた作りは見事。ひとつ残念なのは、クライマックスのアクション部分はともかく、他の平場でちょっと作画枚数が足りない印象を与えてしまうこと。実際はどうなのか、は解らないんですが、ところどころ、ここはコマを落としすぎでは? と感じました。テレビならそれほど問題にするところじゃないけど、映画として物足りない、と思うシーンがちらほらあったのが残念。
 だが何よりも残念だったのは、入場者特典がもらえなかったことです。これまでプリキュア劇場版の特典はお子さま限定でしたが、今回は大人も受け取れる特典を配布する、と聞いて楽しみにしていた。が、入場したときの係員は、大人向けの特典はない、という。後で調べた結果、大人も受け取れる特典の配布は明日からだそうです――映画を観たい、という気持ちが先走ってしまった模様。……来週、もういっかい観るか……?

 何せプリキュア劇場版は尺が手頃なので、観終わって家に帰っても、まだ充分にお昼時。外食はせず、家で食事を済ませました。

TOHOシネマズ上野、スクリーン5入口脇に掲示された『わんだふるぷりきゅあ! ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』チラシ。左上のマークのせいでSwitchのゲームっぽい。
TOHOシネマズ上野、スクリーン5入口脇に掲示された『わんだふるぷりきゅあ! ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』チラシ。左上のマークのせいでSwitchのゲームっぽい。

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