だいぶ前から、2025年の映画はじめは今日にする、と決めていました。
それ故に、朝起きるなり、窓から見える景色の薄暗さに気分がどんよりとしました――なんで今日に限って、こんな曖昧な空模様なのだ。このところずぅぅっと晴れてたじゃん。行き先が豊洲で、駐車場があるから久々にバイクに乗れる、と意気込んでいたのに、なんでそんな日に限って。打首獄門同好会の『なぜ今日天気が悪い』を頭の中に響かせつつ、渋々駅に向かうのでありました。
行き先はユナイテッド・シネマ豊洲。映画を観終わってから昼食を摂ると、少々帰りが遅くなってしまうので、ららぽーとの同じ階にあるど・みそで済ませてから……と思ってたけど、開店間際に到着したら、思った以上に並んでる。今日は諦めようか、と逡巡しましたが、ここの提供速度の早さに賭けて入店。
……やはり無謀でありました。入店まで10分近くかかり、提供まで更に10分。ここはかなり提供が早いほうですが、たぶん開店直後から人が続いているせいでやや遅い。もともと早食い出来るたちではないので、何だかんだで食べ終わるまで15分はかかったか。映画の開映は、11時半……もう5分過ぎてる。いつもならパンフレットとドリンク、それに今日は、ユナイテッド・シネマでからあげクンを提供するようになってから初めての訪問だったので、からあげクンも購入するつもりでしたが、売店も列が伸びていたので一切断念、手ぶらでスクリーンへ。幸い、本篇はぜんぶ鑑賞出来ましたが、こんな慌ただしいのは懲り懲りです。大好きなど・みそのラーメンもなんか充分味わえてなかったし。
そんな感じでバタバタと鑑賞した2025年最初の1本は我らがジェイソン・ステイサム最新作、詐欺に遭い自ら命を絶った隣人の復讐のため、養蜂家が巨大な組織に襲いかかる『ビーキーパー(字幕)』(KLOCKWORX配給)。
はっきり言って、ファンがいちばん大好きなステイサムそのものの作品です。現役を離れ静かな隠遁生活を送るはずだったプロフェッショナルが、隣人を死に追いやった組織に鉄槌を加えるべく動き出す。そこからは随所で洗練された特殊技術の手際を見せ、圧倒的な破壊力で敵を追い込んでいく。
なにせ劇中、隣人を追い込む詐欺の手法はけっこう身近なものなので、弱者を言葉巧みに騙して、能天気にはしゃぐ詐欺グループが実に憎々しい。それを、妨害を一切ものともせずなぎ払っていくステイサムが爽快で堪らない。敵は敵で、大きな後ろ盾を持っている と調子に乗っているけれど、そちらはそちらで、“ビーキーパー”という存在の危険性を知っているうえ、完全にたがが外れた相手の危険性に気づいて匙を投げ、戦慄する。
言葉数少なく、極めてハイレベルなプロフェッショナルの能力で敵をねじ伏せ、そして去り際まで美学に満ちている。ジェイソン・ステイサムという、当代屈指のアクション俳優が築きあげたキャラクターを凝縮したような1本。ずっと追い続けている者にはサイコーです。ファンでなくても、理屈抜きにした爽快感を味わいたい人にはお薦めです。新年1発目としてもいいチョイスでした。
昼食は映画の前に済ませたので、いつもは先に買うパンフレットだけ確保して離脱。さっさと家に帰って昼寝をしよう……と思ってたんですが、買い損なったからあげクンが悔やまれて、帰り道でローソンに通りかかったのを幸いと購入して、家で食べて、胃が落ち着くまで昼寝を遅らせました。もう今日は昼寝しないてせおくか、とも思ったのですが、疲れ果てていたので、短い時間だけど就寝。
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