プログラム切替直後の火曜日は午前十時の映画祭を観に行く日……にしてたのは、施設透析がメインだった頃の話。在宅になって、時間の融通が利くようになったいま、無理に固定しなくてもいいんだ、と悟ったところから、月曜日を中心にしていきましたか、その週のスケジュールによって柔軟に変更しています。
今週の場合、もともとは月曜日の予定だったのですが、先週末に『セブン』を断念したことで、あちらの代替スケジュールを行旅した結果、午前十時の映画祭のほうを火曜日にずらすことになったのです。
というわけで、今日も朝から電車にてTOHOシネマズ日本橋へ。雨が降るとルートを変えて、なるべく降られないようにするのですが、このところ雨の気配がないので終盤は歩きのルートがほとんどです。余計な乗り継ぎが発生しないので懐的にはちょっと楽、だけど移動が代わり映えしなくて若干寂しい。とは言え、そういう気分のために乗り換えルートを選択する気にもなれないわけですが。
鑑賞した今コマの作品は、第二次世界大戦のさなか、捕虜となった兵たちと、彼らに橋を架ける労務を強いた日本軍との交流、確執を描いた『戦場にかける橋』(コロンビア初公開時配給)。タイトルだけなら誰でも知ってるレベルの名画ですが、この映画祭ではちょっと久し振りです。
……でもやっぱり疲れが溜まってるとしんどいよね。正直、2時間近くはずっと眠かった。理不尽な日本軍の要求と、ジュネーヴ条約を盾に突っぱねる捕虜の将校。しかし、双方それぞれに自らの信義と相手の利益との妥協点を見出し、橋の建設へと邁進していく。
その一方で、当然ながら連合軍としては、補給路を確立する橋を許容できるはずもなく、爆破計画が進む。その経緯の、運命の悪戯のようでもあり、戦場の必然的な空虚さが、クライマックスで一気に迫ってくる。ほんとに、だいぶあとの方まで眠気と戦ってたんですが、終盤はやっぱり目が離せませんでした。
同じデヴィッド・リーン監督なら別の作品をベストに選びますが、未だ名作であることに変わりなし。
TOHOシネマズ日本橋、通路の壁に掲示された『戦場にかける橋』上映当時の午前十時の映画祭14案内ポスター。
鑑賞後の食事は、日本橋に来たときのお約束、ふくしま館へ。前にいちど食べて、かなり理想に近い仕立てだった坂新の、ネギチャーシューメンを食べてきました。
肉そばにネギを多めに盛り、更にちらほらスパイスを振って辛味を強めてる。そもそも、ラーメンとチャーシューが大変好みなのですが。この辛味、ネギの歯応えと爽やかな苦味が加わると、更に私好み。ラーメンをあちこちで食べ歩くようになる前、地元のラーメン店でよくネギラーメンを注文していた私には、懐かしくもあります。
前に食べたあぶらーめんはピンと来なくて、記録を見返すまで食べたことも忘れてたくらいですが、このネギチャーシューメンは私好み。このお店も、ふくしま館での出店時にはこまめにチェックしたくなってきました。
コメント