真似したくても簡単には出来ない名作。

 今月は、松江行きが挟まったため、映画鑑賞のスケジュールが更に乱れております。しかし、諸々考慮すると、午前十時の映画祭15は時期的にも心の余裕という意味でも今日行くのがベスト、と昨晩になって結論が出たので、大急ぎでチケットを確保……あとで書きますが、大変だったのよ昨晩。
 近頃、この映画祭の上映作品は朝が早い。今回も9時20分、まごまごしてると出遅れる、って言いながら、朝からお腹の調子が悪く、このまんま電車使うと惨劇になる、と思ったらすぐにトイレを出られず、だいぶ慌ててお出かけ。
 とは言え勝手知った道程です。上映開始5分前にはTOHOシネマズ日本橋のスクリーン1に辿り着きました。念のためにもう一回トイレに入っておいたけど、本篇には間に合った。
 鑑賞したのはスティーヴン・スピルバーグ監督のジュヴナイルSF金字塔、少年たちと、地球に迷い込んだ宇宙人との交流と冒険をコミカルに、E.T.』(UIP Japan初公開時配給)。感想は0周年アニバーサリー特別版を対象にしてますが、今回のはもしかしたらヴァージョン違いかも。確認は取れてない。
 傑作であることはもちろんよく解っている。けど、個人的に特段の思い入れがあるわけでもなく、午前十時の映画祭15コンプリートのために観に来ているわけですから、催して離脱しても仕方ないかな、と思ってました。
 ……でも観ちゃうんだな、出来が良すぎて。
 序盤、まだ正体の解らない出来事の雰囲気豊かな表現。きちんと筋の通った設定を観客に伝えつつ、随所にユーモアを織り交ぜた温かな語り口。実際には狭い範囲の話なのに、見事に演出された冒険。子供の頃に観ると、大人たちに苛立ちつつも楽しめるんですが、大人になると、大人側の事情や、不思議だった描写の意味も解り、世代を超えて楽しめる。
 何よりこの作品、基本的に、本当に悪い人はいない――子供が悪さしたりしてるけど、基本的に悪意はありません。だから観終わっての余韻に濁りがない。滅多には出てこない名作です。

 鑑賞後はまたぞろ日本橋ふくしま館に赴き、イートインにて坂新の肉そばをいただいてから帰宅。既に秋の恒例、大つけ麺博が始まっておりますが、それはそれとして、老麺まるやと坂新はなるべく食べに来る。

TOHOシネマズ日本橋、スクリーン1入口脇に掲示された『E.T.』上映時の午前十時の映画祭15の紹介文。
TOHOシネマズ日本橋、スクリーン1入口脇に掲示された『E.T.』上映時の午前十時の映画祭15の紹介文。

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