10月8日の映画鑑賞ののち当然の如く大久保公園に脚を運びました。早くも2回目の大つけ麺博訪問です。
先日も狙った中華蕎麦沙羅善は……相変わらずの大行列。今回も、待とうと思えば待てますが、そこまで辛抱強くはないので、縁がなかったのだ、と諦め別のお店を選択しました。
選んだのは麺屋あがらの和歌山ラーメンです……先に訪れた獅子丸の隣です。反対の隣が沙羅善。私ゃこの辺だけ見てたのか。
いちおうパンフレットや公式サイトを眺めていて、サンプル写真は見てたはずなんですが――想像よりも見た目が濃い。陽気のいい土曜日ゆえ、このあいだを上回る人出で、テーブルを見つけるのに苦労して、とりあえず椅子のないテーブルにどうにか陣取って、すぐさまスープをひとくち啜って、そのパンチのある濃厚さにたまげました。名前のイメージもあって、もっとマイルドな感じかと思っていた。
つけ麺のスープをそのまんまラーメンに使ってんじゃないか、というくらい濃厚。油断していたせいもありますが、あまりの濃さに、食べているあいだ、買ってあったペットボトルのお茶を何度も飲んでしまった。最近は出先で500mlのペットボトルを空にすることはほとんどないのですが、食事中に2/3くらい飲んでしまっていた。
具材はメンマにネギ、花形の恐らくはカマボコと、大きく目を惹く6枚敷かれたチャーシュー。1枚1枚は薄めとはいえ、これだけ並んでるとやっぱり壮観。なにせスープが濃厚で、その味がだいぶ染みこんでますが、脂身と肉の風味がうまい具合に馴染んでいて美味しい。肉自体がそれほどクドさを感じないため、最後までもたれることなく楽しめます。
麺はストレートでやや細め。縮れ麺だとスープが絡みすぎて濃くなりそうですし、太麺だと麺そのものの風味と強いスープの主張がぶつかり合ってしまいそう。当然と言うべきか、こういうイベントに名乗りを上げるようなお店は、最適なバランスが解っている。
これも恐らくですが、イベントの規定である1杯900円の枠に収めるため、チャーシューは6枚入れる代わりに、麺の量は控えめにしてあるのではないでしょうか。麺の量だけでなく、チャーシューの量も考慮すると、器からこぼさないためにはそのくらいに抑える必要があったのかも知れない。トッピングは味玉含め5種類用意しており、会場では500円追加で支払うとぜんぶ盛ってもらえますが、たぶん麺に辿り着くのが大変になると思う。ガッツリ派のかたはトッピング全部盛りにしたほうがいいでしょうが、具材にスープが吸われてまぜそばのようになるのではなかろうか。
最初のパンチと、レンゲに色がつくぐらいのスープの濃さに度胆を抜かれますが、ただ意外と後味はさっぱりしていて、スープそのものは重たくない。最初の印象こそ好みが分かれますが、見た目やインパクトよりも食べやすいと思います。
……ただ私は正直なところ、実店舗には、近くに行く機会があっても脚を運ばないかも知れない。思い込みとの差違が大きすぎた、というのもありますが、私がラーメンに求めるものよりスープの味わいが濃厚すぎるのです。あくまで私の好みです。美味しいのは確かなので、パンチの強い味を求めているひとにはお薦め。
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