昨日の映画鑑賞のあと。
旅行の前は体調を崩した母のぶんも買い出しや家事に勤しんで忙しく、旅行のあとは久々にキツめの風邪でノックダウンされ、あんなに楽しみにしていた大つけ麺博と20日近くご無沙汰してしまいました。既に会期も折り返しを過ぎ、残すところ20日もありませんが、出来る限り機会を見つけて脚を運ぶつもり。
ともあれ、久々の新宿訪問となったこの日も、映画を観終わるとコンビニで飲み物を購入し、おもむろに大久保公園へ。予め2店舗ほど候補を考えていたものの、念のためにすべての店頭を覗いてみて、けっきょくはいちばん最初に考えていたお店に突撃することに。
選んだのは浅草に本拠を構えるつけ麺太輔のニンニクつけ麺。トッピングにはチャーシューなど何点か用意されていましたが、私は毎度の如く、味玉だけ追加。
いざ料理を提供されて驚いたのは、潔いほどのシンプルさです。麺の上にチャーシューや薬味が添えられていることも多いのですが、麺のトレイには麺しかなく、つけ汁も見た感じ、具材はほとんど入ってない。実際、着席して汁の中を探ってみたら、メンマやチャーシューといった、オーソドックスな具材も含まれてない。肉が欲しい方はトッピング必須です。
つけ汁はどうやらベースは豚骨、そこにたっぷりの背脂と、更にたっぷりのニンニクがブチ込まれている――本当に“ブチ込まれている”感じです。なにせ背脂もチップ状のニンニクも、箸で掬えるんですから。そして味わいは、豚のまろやかな風味を掻き消すくらいにニンニクのガツンとした辛みが来る。
ここにモチモチとして弾力のある太麺を浸して啜るわけですが、ちょっと浸しただけでもニンニクの辛味が勝る。店名に“つけ麺”を冠しているくらいですから、麺の食感と風味にもこだわりがあるようですし、この個性の強いつけ汁とのバランスもきちんと調整してあると思しく、どんな風に浸しても美味しいんですけれど、しかし最終的にニンニクの辛味が強い印象を残す。本当に、その名に違わぬニンニクつけ麺。写真で見たときはクドくなりそうに映っていた背脂も、クドさよりもマイルドさを添えている。
味玉は黄身がちょっととろけるくらいの半熟加減。これをつけ汁にそっくり浸して、黄身が染みこむとよりマイルドになるのでは……と思いついたのはこれを書き始めてからなので完全に後の祭り。現場では、黄身にスープが染みこみすぎない程度に浸して楽しんでました。味付けは控えめで、箸休めとしてはこれでもちょうど良かった。
気づけばあっという間に麺は完食。とてもシンプルですが、飽きずに一気に食べさせるパワーは確かにある。惜しいのは、スープ割りを提供していなかったこと。イベント専用に開発したメニューと思しく、しっくり来るスープ割りが出来なかったのかも知れません。結構残ってしまったつけ汁を、しばらくは単独で楽しもうとしましたが、余りの辛さと濃厚さ、そして確実に感じるニンニクの影響に物怖じして、ほどほどでギブアップ。
なにせニンニクまみれなので、食べ終わったあと、スタミナがついた気はします。しかしその代償として、口臭が出るのはたぶん避けられない。私はもう家に帰るだけで良かったので拘泥しませんでしたが、まだ用事のある方は避けるか、口臭対策を準備のうえ臨んでください。
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