……本当は別件のついでで、ちょっと無理のあるスケジュールで訪ねていて、このあとの出来事が本題のはずだったんですが、訳あってキャンセルしてしまったので、前倒しで採り上げます。
会場に到着したのは11時10分。本当に無茶のあるスケジュールで、食事を済ませたら遅くとも11時40分には会場を離脱してないとアウト、というくらいだったため、お店には申し訳ないけれど、混雑していないことも選ぶ条件のひとつでした。ただ、私にとっては幸いなことに、雲行きは不穏、気温は低めで、平日の昼間ということも手伝い、わりと閑散としている。なので、最初から最優先候補にしていたこちらにしました。

仙臺 くろくのワシワシ剛麺の仙台濃厚味噌ラーメン、トッピングは味付玉子。
いただいたのは宮城県から参加、仙臺 くろくのワシワシ剛麺の仙台濃厚味噌ラーメンです。
トッピングはかなり多彩に用意されていて、お店の方からは、牛タンや鶏つくねなど4種がまとめて1000円で追加出来る特製豪華贅沢盛りを薦められました。ただ、基本的に味が濃くなり過ぎるのはあまり好みではない私は、牛タン×鶏つくね、という2種の肉が追加されるのが正解なのか、ちょっと疑問だったので、悩んだ末に味付玉子のみにしました。
……全部盛りのほうが良かったかも知れません。
見た目や商品名から解っていましたが、本当に濃厚でした。そもそもスープ自体がだいぶどろっとしているところに、肉味噌が加えられているので、ガツンときて濃厚。このスープを、弾力とモチモチさの共存する縮れ太麺が絡めてくるので、一気に口の中が味噌の風味でいっぱいになります。
チャーシューはたぶん薄切りの牛タンを仕込みのうえ外から炙ったもの。ムチムチだけど程よく解れて食べやすい。油少なめのさっぱりとした肉の風味は、この濃厚な味噌に馴染みつつも優しくて落ち着きます。
が、そこからがちょっと辛かった。なにせ、基本の具材は肉味噌にこの牛タンチャーシュー、そして刻んだネギとニラくらい。すべて濃厚なので、デフォルトだとアクセントが弱い。しかも私が追加した味付玉子がまた濃厚な味わいなのです。もちろん仕込みはちゃんとしているし、スープとの親和性も高いけど、味玉自体も濃厚なので、変化や箸休めとしての効果が乏しい。ぶっちゃけこれなら、味をつけない、シンブルな半熟玉子の方が箸休めとしても、スープに黄身を溶かして味をマイルドにする効果としても有効だった気がします。
味そのものは好きだけど、この終始、濃厚すぎる感じが、私としては正直、合いませんでした。あとになって思うと、トッピングに選ぶべきは、デフォルトでは入っていない極太メンマや鶏つくね、そして特製にも含まれない仙台セリあたりだったかも……あとから思っても手遅れである。もし、実店舗のメニューに加えられることがあるなら、セリやつくねを最初から加えるなど、もーちょっとアクセントを際立たせて欲しい。北国らしく
ただ、とことんガツンと来る味噌が欲しいなら、この状態が理想かも……まあ、嗜好は人それぞれ、ということで。



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