大つけ麺博2025、4杯目は角煮つけ麺、かも知れない。

 10月31日のこと。

 本当は映画鑑賞に行ってそのついでに、と考えていたのですが、作業の進捗が良くないので、そこまでの余裕はない。ただ、好きなイベントだし、週一くらいは覗いておきたい、何より、気分転換がしたくてたまらなかったのです。
 本当はバイクで出かけたいところでしたが、天気予報では昼頃から雨の危険がありそうなので、今回も電車移動。これだと移動中も書き物が出来て、その分時間省略になります――結果、こういう記事を仕上げるために時間を費やすので、あし意味はないかも知れない。
 幸い、現地入りした時点では、どんよりと曇っているけれど降り出すには至らず。例によって、店頭をざっと見て回り、注文するものを決める――もっとも、この日はパンフレットを眺めてピンと来たものがあったので、そこに落ち着いただけの話ではあった。

うずとかみなりの背脂台湾ブラックつけそば。
うずとかみなりの背脂台湾ブラックつけそば。

 こ選んだのは、うずとかみなりの背脂台湾ブラックつけそば。トッピングはそもそも提供してませんでした。スープ割りすらなく、店頭はもの凄くスッキリしてました、
 しかし、提供された商品を受け取り、食事スペースにて撮影してみて、ちょっと首を傾げた。

うずとかみなりブース、商品提供口付近に掲示された商品案内ポスター。
うずとかみなりブース、商品提供口付近に掲示された商品案内ポスター。

 ……見本写真とだいぶ趣、違ってない?
 ただこれは事情が想像に難くない。パンフレット作成の時点で完成品として写真撮影を実施したものの、実際に提供する上で調整を重ねた結果、写真と見た目が違ってしまったのでしょう。お店のメニュー写真なら、最新のものにしてくれ、と言いたくなりますが、まあこういうイベントでは仕方ない。
 で、まず麺は、見本写真よりも幅広の平打ち太麺。一瞬の印象はほぼきしめんです。茹で加減は、ほどよく弾力はあるけれどムチムチ。コシもあって、やっぱりうどんみたいな食感が私好み。
 続いて、つけ汁に漬していただく……なんというか、不思議な感覚。つけ麺としては想像しない味と食感だけど、何か馴染み深い。
 いったいこれはなんなのか、と首を傾げつつ食材を確かめる。スライスしたタマネギに三つ葉、そしてポイントは、ブロック状に切った煮豚と厚揚げ。そこで不意に気づきました。
 あ、これ、角煮の汁だ。
 すき焼きっぽくもあるけれど、豚を煮込んで角切りにした肉の風味もあって、やっぱり角煮の汁に漬けている感じ。ただし勿論、
 そういう濃厚さ、クドさはない。背脂でコクと円やかな甘さを加えつつ、スパイスで引き締めている。麺の食感と風味も引き立てる丁寧さで、スープ割りを入れなくても単体で充分に飲めます。
 角煮そのものは脂身少なめで、ややパサついている気はしますが、ほろりと崩れて食べやすい。けっこう効いているのが厚揚げです――当初、メモでは“豆腐”と書いてましたけど、厚揚げをカットしたものらしい。揚がっているので味が染みすぎず、滑らかさと優しさが、全体にインパクトの強い料理のなかで安らぎになっている。
 つけ麺としては独特、それでいて味わいは馴染み深く、インパクトはあるけど余韻は程よい。麺も残り少なくなったところで、麺をすべてつけ汁に投入し、つけ汁用の皿を持って掻き込みましたが、難なく完食出来ました。確かにこれならスープ割りは要らない。
 商品写真との違いと、ひと口目の印象の意外性に驚きましたが、食べ終わってみると親しみやすい仕上がり。もういちど食べてみたくなる1杯でした……と言っても、やっぱり新作メニュー、しかもこれをアップしている時点で出店は終了しているので、お店の方が決断してくれなきゅもういちど食べられない。期間限定でもいいので、復活してくれることを願いたい。

うずとかみなりブース入口前の商品案内パネル。
うずとかみなりブース入口前の商品案内パネル。

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