プログラム切替直後の火曜日は午前十時の映画祭10を観に行く日、と書くのもこれでとりあえず最後です。残り3作を利用しての映画館巡礼もこれが最後。締めは迷う余地なく、途中からメインとして利用させてもらったTOHOシネマズ日本橋へ。
晴れ模様なので移動は自転車でした……が、思った以上に風が強い。途中の緩い上りの坂道、追い風が押しあげてくれて、しばらく漕がなくても進めたのは、楽と言うより怖かった。
ともあれこれが最後となる1本は、スティーヴン・スピルバーグ提供、ロバート・ゼメキス監督による大ヒットSFの3部作完結篇、開拓時代の西部を舞台に最後の脱出劇を繰り広げる『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(ユニバーサル×UIP Japan初公開時配給)。
作品自体はやっぱり面白い……のですが、ちょうど1955年から1885年に移るあたりで、気分が悪くなって退席せざるを得なかったのが悲しい。原因はいまいちよく解りませんが、いちどトイレに駆け込んでスクリーンに戻ったとき、異様に蒸し暑かったので、念のために従業員の方に調整をお願いしました。トイレで少し吐いたらスッキリして、クライマックスは最後まで鑑賞出来たのでよしとする。
これも確か3度目の鑑賞ですが、いまの目で観ると西部劇のなかでもとりわけクリント・イーストウッドへのリスペクトで出来ているのが実に嬉しい。決闘の場面で用いるあのアイテムばかりでなく、よく聞くと『ダーティハリー』の“Make My Day”も台詞に盛り込んであるし。ここらで『荒野の用心棒』も再鑑賞してみたくなりました。
エンドロールを眺めながら、これでとうとう10年に及ぶ映画祭も終了か、と感慨に耽ってたら、直後にスクリーン1杯にメッセージが流れた。
午前十時の映画祭、来年度より再開だそうです。
案の定と言うべきか、継続を願う声がよほど多かったようで、2021年4月2日より“午前十時の映画祭11”として復活するそうな。
1年空いてしまいますが、もともと店じまいの予定でいたのですから、そこは致し方ない。基本、映画は映画館で観る、というスタンスの私は、この映画祭がないと、初めて接する作品にせよ再鑑賞にせよ、古い映画に出会うきっかけがあまりないのです。ふたたび出会いの機会を与えてくれるのがとても嬉しい。
再開してくれるだけでも重畳なのですが、願わくば、ずーっと上映して欲しかった作品がかかりますように。この映画祭で唯一観ることの出来なかった『バベットの晩餐会』と、いちど予定にリストアップされたものの権利の都合で外されてしまった『ミツバチのささやき』、それに個人的にスクリーンで観たいとずーっと念じている『セブン』、この辺を拾って貰えたら更に幸せです。
鑑賞後は御徒町まで足を伸ばし、らーめん横町でまだ食べたことのなかったお店で昼食……既に気分は恢復してましたが、午前中にいちど吐いてしまったことを考慮し、少し少なめに盛って貰いました。ちゃんと完食できましたよ。
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[…] 24日、最後の午前十時の映画祭10を鑑賞したのち、またしても御徒町駅そばのらーめん横町へ。 […]