単独公演を見た翌日に気がついた。

 きのう、東京03単独公演の会場で購入した『第22回単独公演「ヤな塩梅」』のブルーレイを観ていて、いまさらながら気づいたことがありました。

 幕間の映像、野外ロケの映像がなくなってる。

 どんどん内容が凝るようになったこの幕間映像、19回から21回までの四字熟語シリーズになると、ちょっとした映画を撮ってるくらいに手の込んだ作品も出てくるようになっていた。海際の街にロケに赴き、映像からも1日まるまる使ってる、と解るほどに時間を費やしてるし、生徒役を大量に招いて学園もののシチュエーションを再現したものまであった。
 しかし前回と今年の「ヤな○○」シリーズは、明らかに野外ロケをしていない。スタジオを借り、格闘経験のあるひとを招いたり、プロのパフォーマーと思しきひとびとの協力を仰いだりして、幕間映像とは思えぬ凝りっぷりは発揮しているけれど、従来のような広がりを感じない。この「ヤな塩梅」で言えば最強格闘術を語っているくだり、今年の「ヤな因果」ではエンドロールのところで屋外の映像があるんですが、これはたぶん稽古場や事務所、本篇の屋内撮影のスタジオなど、もともと東京03に縁のある施設を利用しているはず。
 まあ原因は解りきってます。新型コロナウイルス感染症対策です。ロケともなれば機材の準備に人材の手配に加え、各々の感染症対策にも気を配らなければならなくなる。そうでなくても単独公演の幕間映像はギリギリのスケジュールで進行しているらしく、これで対策までしてたら更に時間が圧迫される。
 その点、スタジオであれば、換気を含め設備としての対策は整っている。前述の最強格闘術や『ヤな因果』のスマホを題材にした映像、飯塚さんの落語もどきの場面など、ひとり語りが多いのもそういった事情と思われます。
 ぜんぶ屋内で作ってようが、面白いことに変わりはないので問題はない……とは言い条、3人のみ展開するライブの幕間とは思えない贅沢な幕間もひとつの楽しみだったのは事実。来年はまた無駄に豪華な映像があるといいねえ。

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