左腕の手術でした(今年2回目)。

 前回の手術からわずか4ヶ月半、またしても左腕に手術を受けることになりました。
 そもそもあの当時はまだ透析を受けていることを明かしてなかったため詳しく書いてませんでしたが、この前回受けた手術は、透析に必要な速度のある血流を保つために設ける《シャント》が、狭窄により機能しなくなったので、カテーテルを送りこんで血管を拡張する、というものでした。左腕の少し上のほうからカテーテルを動脈に挿入、狭窄部に着いたらバルーンを膨らませて広げる、というもので、このとき、後日早々にふたたび狭窄が起きないよう、あちこち念入りに拡張してもらったのです。
 しかしどうもそれが却ってアダとなったらしい。あのあと、《シャント》の形成をしてもらったクリニックにおける定期診察で、血流が許容範囲を超えていることが判明した。1ヶ月様子を見てもまだ状態が改善しないので、この血流を適正な状態にするための手術を受けることになったのです――血流が増えた原因は明言されてませんが、時期を考慮するとどう考えてもこの手術がきっかけです。えらい時間がかかったし、痛みもなかなかスゴかったので、あれが過剰だった、と考えるとなんだか切ない。
 放置すると、《シャント》の血管が過剰に太くなったり、血管付近に痛みを覚えるようになる。そうすると透析のみならず、身体の他の部分にも影響が及ぶことは想像に難くない。問題はさっさと取り除いてもらうに限る、ということで、医師からは「急ぎではないから」と言われたものの、やるならさっさとやってもらいたい、と伝えて、この日に設定してもらいました。

 来院すると、上半身のみ術衣に着替え、まずは抗生剤の投与を受ける。そのあと、担当医か別の方の診察を済ませるのを待って、執刀です。
 当然ながら、執刀を受ける左腕は隠されているので、一部始終見ていたわけではありませんが、説明によれば、血管に人工血管を入れ、血流を調整するというもの。それゆえにどうしても切開する必要がある……やっとシャントの手術跡が目立たなくなってきたところでしたが、まあやむなし。
 シャント設置の際は、血管の位置を変えるため引っ張ったりされるのがまあまあ痛かったのですが、今回はそれほどでもない。むしろキツかったのは、末梢に血が残っていると出血が多くなる、とという理由で、指先から上膊まで、ゴムバンドでギチギチに巻かれたときでした。上膊は麻酔効いてないし、手が痺れてくるし。まあ、本当にそこがちょっとしんどかったくらいで、手術は予定通り、1時間ちょっとで終了。
 麻酔が切れてくると傷みが出てくるので、鎮痛剤と胃薬を処方してもらい、家路に就く……正直、本当に辛いのはこのあとでした。時間が経つにつれて、激痛、というほどではないけれど、鈍い痛みが出てくる。途中で透析にてお世話になっているクリニックに立ち寄り、手術を受けたところでもらった手紙と、これまでの透析の記録、それに貯まった使用済みの針を置いてきて、薬局にて薬を受け取り、帰宅。母が弁当を用意してくれていたのですが、折良く、仕事を済ませた母と同じタイミングで家に着いたので、温め直しなどはぜんぶ任せてしまいました。基本寝ていただけだけど、やっぱり消耗しているし、何より、縫合したばかりの腕をあまり動かしたくなかったので。食事とともに鎮痛剤を飲んで、ようやくひと息。

 さすがに『Fit Boxing 2』は止められましたが、シャワー程度の入浴は構わないとのこと。そして肝心の透析も実施して問題なし、とのことなので、夕方以降のローテーションはほぼいつも通りにこなしました。
 で、透析をしながらこれを書いているわけですが……そろそろ痛みがぶり返してます。また鎮痛剤を飲みたいのですが、服用は6時間空けるように指示されている。ただいま21時5分……もうちょっと間を空けてから飲みます。この痛み、鎮痛剤を飲みきるまでに落ち着くかなあ……。

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