実は一昨日、左目に眼底出血が起きていました。
糖尿病、それも発見の遅かった患者は、網膜症が起きやすい。高い血圧などが原因で、増殖膜というものが発生、次第に視野を奪っていく、というもので、放置すると当然、失明状態になる。私も発見が遅かったために、けっこう危ない状態でした。
この症状への対策として、視力を損なわない程度に網膜周囲の血管をレーザーで焼いて増殖膜の発生を抑える、という処置を幾度か行ってもらいました。そのあいだに左目で2回、右目で1回、大きめの眼底出血が発生、眼球内に固まった細かな血が散らばって、視界に靄が広がったような状態になったのですが、その都度手術で除去しつつ、同時にレーザー治療を実施、最終的に失明するような事態には発展しないところまで対処してもらいました。数年前から定期的に眼科に通っていたのは、この術後の経過を診てもらうためだったわけです。
ただ、網膜周辺にはきちんと血管が来ているため、血圧の上下が激しいと、しばしば出血が起こってしまう。これ自体は糖尿病患者に限らず、通常の加齢でも起きる。一般的に《飛蚊症》と呼ばれるものも、一部はこれが原因になっている(言い換えると、だからあんまり飛蚊症が起きるひとはちゃんと診察を受けた方がいい、ということでもある)。
それゆえに私も、小さな出血なら気には留めないのですが、今回は左目に幾度も血の筋が棚引き、舞った血液でうっすら靄がかかる状態になってしまった。さすがにこれはきちんとした処置が必要かも知れない。
折良く、というべきなのか、ちょうど今日が、予約してあった診察日。焦って前日に出向くより、予約した時間に診てもらった方が確実だろう、と今日まで待ちました。
4ヶ月ぶりの病院は、だいぶ様変わりしてました――父が存命で、たびたび入院していた頃から、病棟の増築、改築を繰り返してましたが、とうとう完成に近づきつつある感じ。
通院時にコロナ対策としての問診票記入を求められたり、いささか煩雑にもなってましたが、まあそれは致し方ない。あるこれ手間取りつつも、無事に診察を受けました。
……大きな問題はない、ってさ。
出血の痕跡は確かに確認出来るけれど、視力の妨げになる範囲にはなく、飛び散った血液も追々沈殿、吸収されていくパターンと見ていいそうです。前は治療の一環として、g装置に頭を固定、瞳孔を回避しつつ患部に直接レザーを当てる、という聞くだけで痛い、実際になかなかしんどい処置を受けていたのですが、それすら必要なかった模様。あくまでも「念のために」、抗炎症の点眼薬だけ処方してもらって帰宅しました。
自分で書いてても訝りたくなりますが、しかし実際私も、「あ、これは大したことないな」と、診察前の視力検査で悟ったのです。
だって、矯正視力がまったく変動ないんだもの。
確かに依然として靄がかかっていて見辛い、しかし集中すればちゃんと見えるのです。これを書いている今現在もまだモニターは見辛い。なにせ眼球内に散った小さな血塊のせいで光が分散して、視野が眩しいのです。深刻な状態ではない、と解ったので一安心――ではありますが、左目の状態が落ち着くまでには少しかかりそう。
……とはいえ、大きな問題がない、と解った以上は、甘えてサボっているわけにもいかない。実際、見辛くてもこのくらいダラダラと文章を書くことは出来る、というのをいま自分で証明してしまっているので、今夜から作業に戻ります。しんどすぎるので、いつも以上に休みはしっかり取りますが。
コメント