祖父の五十一回忌でした。

 半端な数字とお思いでしょう。私もそう思う。しかし仕方ないのです、だって去年、忘れてたんですから。
 もっともこれは致し方なかった。何せ去年はご存じの通りのコロナ禍で、くだんの祖父は母方であり、お墓があるのは箱根の少し手前の真鶴です。おいそれと訪ねるわけにはいかないし、この成り行きでお寺の方も案内し損なっていた模様。
 しかし、そもそも五十回忌なぞ、なかなか法事として営むのも珍しい。直接の血縁と言えるのはそれこそ母と私、あとはいとこぐらいのものですが、いとこの方は諸般事情からあまり遠出は難しい。法事としてしっかり営む必要のある状況でもない。現地にいる親類は、つい先日、家族の四十九日を済ませたばかり――だいいち少し遅い五十回忌にわざわざ招くのも悪いので、この年末に母とふたりでお墓参りをするだけに留めることにしました。

 朝から電車に乗って、真鶴へ。早朝はだいぶ冷え込んでいたものの、快晴なので日が高くなるにつれ暖かくなってきたのはありがたい。
 お寺に着くと、住職が手短にお経をあげてくださる、という話になった。それも大変有り難いんですが、個人的には、その前の雑談が、正直面白すぎました――というのも申し訳ない内容ではありますが。
 真鶴の名前、最近聞いた覚えがある、という方も多いでしょうが、その影響により、通りには19日に投開票となる町長選挙のポスター掲示板が掲げられている。お陰で現地はなかなかてんやわんやなんだそうです。そうでなくても過疎化が進行していて人口が減って、選挙の管理が大変なのに、衆院選、町議会議員選に続いて3度目なんだそうです……なんだか色々と同情を禁じ得ない。
 お墓参りを済ませるとすぐに駅に戻り、小田原駅で途中下車。真鶴へのお墓参りの帰りはこの駅から少し歩いたところにある某有名店で天丼を食べるのが最大の楽しみだったりする。食後、駅構内のお土産店にてご近所へのお土産や自宅でいただくものを仕入れて、家路へ。母方のお墓を訪ねるとき毎回このコースを辿っているお陰でだんだん慣れてきて、以前は帰りつく頃には日が暮れていたものですが、まだ明るいうちに家に着きました。
 ……とは言い条、昨日からイベント続き、しかも結果的に2日連続で日中の仮眠が取れず、へろへろの意識朦朧です。ざっと透析が済んだら、作業のことは考えずに寝ます。映画感想も1本はほぼアップするだけになってるんですが、あとがめんどーなので明日に回す。

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