依然として、性格の荒いマリ子さんに違和感を禁じ得ません。
そしてそれ以上に土門刑事の前世みたいなプロファイラー・武藤要の存在が気になる……ただ、小林稔侍が演じる木場刑事の人柄を引き継いだような土門刑事と比べると、ドライでマイペースな武藤はキャラクターとしてまったくイメージも異なれば、物語の中での位置づけも異なってくるので、それほど混同はしません。
レギュラーが妙に事件に巻き込まれやすい、のは刑事ドラマの宿命として、この第2シリーズでいちばん引っかかるのは、無能すぎる刑事部長の有賀です。この頃はまだ警察内部に敵を作ってドラマを盛り上げる、という構図を作っていたため仕方がない、とはいえ、あまりにもやり口が雑すぎて。よく刑事部長まで昇進出来たね。普通にどこかでとんでもない失態を犯して飛ばされてそうなキャラである。とりわけ、今日観たSeason2 第5話の言動は最悪です。
その点、警察内部のトラブルでヤキモキせず、現場に残された手懸かりを一心に突き詰め、よほど極端な手段に出ない限り妨げられることなく、刑事たちも協力的。初期と比べると、いまの科捜研はマリコさんにとってオアシスではなかろうか。
しかしその一方で、事件に対する向き合い方、検証のためには労力を惜しまない姿勢は、この第5話で一気に確立された感がありました。犯行当時の状況を再現するためにとんでもない手間を割くくだりは楽しくて仕方なかった。これこそ、近年の『科捜研の女』のファンが求めてるものだと思う。
土門刑事の登場はSeason 5。まだ2シーズンと半分くらいまるまる残ってる……どの辺からいまのカラーが確立してくるんだろう?
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