今回のゲスト主人公はサウナの新人熱波師、扮するはももいろクローバーZの玉井詩織。由香里は自主練、先輩からの助言を重ね、遂に念願の熱波師デビューを果たす。無事にひと仕事終えた由香里は、自らの勤めるサウナの食堂で腹ごしらえをすることに。
……本当に今回はなんでこんな、私にとって解りやすい場所ばかりなのか。行けというのか。行けというのか私に。
それはともかく、今回のお題は熱波師。第一話の料理店の主を除けば、職場に食事をするところがあり、しかも客と同じ場所で食べる可能性もある。まかないを食べている従業員と、客である五郎さんが交錯する、というのは確かにこれまでなかった、そして想定しうるシチュエーション。色々考えるな~。
相変わらずメニューを吟味して迷う五郎さんに対し、ゲスト主人公はほとんど迷わず、いつものメニューを選んでいる。この、“いつもの”という選択肢も、貿易商として各地を巡り、その場その場の直感で食事を選ぶ五郎さんではなかなか描けなかった。たぶんあるんだろうけれど、見せ方が非常に難しいので、この特別編で採り上げるのも正しい判断だと思う。
とはいえ、やっぱり“いつもの”食事で変化や感動を演出するのも難しく、食事シーンでの玉井詩織の見せ場はいまひとつなく、舞台となったサウナ食堂の名物らしき燻製カレーや、備え付けの燻製醤油に着眼して、途中は概ねいつもの『孤独のグルメ』。しかし、そこに少し趣向を加えて、ちゃんと味わいを出しているのが巧み。なんか悪く書いた記事をいくつか見かけるこの特別編ですが、本質はきちんと抑えてるし、その中で妙味を見せる工夫は天晴だと思う。
そして次回もなかなか面白い着眼。名優・平田満を招く舞台は、こども食堂。
テレビ東京開局60周年連続ドラマ 孤独のグルメ特別編 ドラマ24「それぞれの孤独のグルメ」 | テレ東・BSテレ東 7ch(公式)
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