前期ほど没頭はしてないけど、今期もまあまあドラマは観てます。
特にお気に入りなのが、『問題物件』。わりと人気の題材に乗っかっているようでいて、原作は《福家警部補》シリーズなど多彩な趣向でレベルの高いミステリを著す大倉崇裕で、なおかつ重厚にも軽快にもなれる上川隆也主演。私としては安心度の高い布陣なので、同じ枠で放送していた『全領域異常解決室』からの流れでそのまんま鑑賞してました。
やや無理矢理な部分はあるものの、さすがにミステリとしてしっかりしている。不動産の問題を解決する、という縛りの中で、しかし不動産がテーマだからこそ成立する仕掛けを盛り込んで魅せている。
しかし、やっぱり特筆すべきは上川隆也の“怪演”です。絶対にこいつアレだよな、と思わせるためにつけたキャラクター性が、上川隆也の演技力と同時に、優れたコメディセンスを発揮させている。毎回毎回、予想を超える言動が出てくるので、楽しくて仕方ありません。
このフジテレビ系列水曜22時からの枠は、放送終了後からFODにて次の回を先行配信するのが恒例になってますが、当然のように私は今回も活用してます。そのうえで地上波放送も観るのは、それだけ面白いから。特に、きのう放送された第5話クライマックス、上川隆也演じる犬頭“ご乱心”のくだりと途中の台詞は、二度観ると改めて笑えます。
もしかしたら上川隆也の新たな代表作になるのでは、と思ってるくらいですが、問題は、原作の巻数から考えると、たぶん1クールでほぼネタが尽きる、と考えられること。原作が早めに書き継がれるか、オリジナルでも続篇が制作できるくらいヒットしてくれないかなー、と思ってるんですが……。
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問題物件 - フジテレビ
2025年1月15日(水)スタート 毎週水曜よる10時放送。上川隆也、犬になる!?その謎解きは、まさにセンスオブ“ワン”ダー?物件で起きる事件を鮮やかに解く謎の探偵役!
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