きのうからPrime Videoで配信が始まった『笑ゥせぇるすまん』、とりあえず配信済みのを鑑賞してみました。
……もうね、ロバート秋山による喪黒福造がまんますぎて、それだけでもう勝ってます。
これまでにも実写化はしてますが、動きやヴィジュアル、声の出し方まで、見事にアニメの喪黒福造を再現は出来てなかったはず――そもそもそこまで再現する必要なんかないんですが、あらゆるキャラクターになりきる芸を確立した秋山竜次という才能があるのだから、このラインに挑みたくなるのは当然だと思う。
とりあえず、現在配信分はいずれも楽しい。豪華なキャスト、“笑い”を解っている脚本陣の現代的な要素に細かな遊びをちりばめたシナリオで、いずれも楽しめます。ちゃんと秋山の芸の広さも活かしたネタも仕込んであるし、そつがない。
惜しむらくは、原作やアニメの短さに合わせたのか、1話がだいたいテレビの30分枠を想定したと思しい24分しかないので、展開の掘り下げが物足りなく感じられること。第3話《そっくりさん》は過程をもうちょっと描いた方が、結末のインパクトが強まって気がします……そのぶん、エピローグで想定外の仕掛けをしてますけど。
一方で、このコンパクトな尺だからこそ、思い切った趣向や、演技と小道具で組み立てる細かな笑いが効いてくる、というのもあるし、何より、エピソードそのものが孕む“毒”を適度に味わえる、というのもある。ちゃんと、原作や先行するアニメシリーズの魅力やテイストをきちんと現代的に継承した仕上がりになってると思います。
全12話で、これからまだ8話が配信される予定。しかも次回は、夢グループの社長が実名で出演する、というまたブッ飛んだ趣向。このあとも楽しみです。
主役がハマり役すぎてほぼ勝利。

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