開いててよかった、みそ処。

 7月21日の映画鑑賞のあとの話。

 この日は映画鑑賞の時間割が出る前に、新型コロナウイルスワクチン6回目の接種の予約を、都庁北展望台の接種センターで予約してあった。遅れて発表される映画の時間割次第では、ワクチン接種のためだけに出かけるつもりでしたが、幸い、接種の前に寄り道をして昼食を摂っても充分に間に合う時間割だったので、映画鑑賞と接種のハシゴをする合間に、行きたかったお店を覗いてみることに。
 向かったのは新宿駅西口からちょっと歩いたところにある、麺屋翔 みそ処。実は2度目の訪問です。前回は折悪しく臨時休業で、やむなく同じ通り沿いにある、同じ系列の本店に寄ることになったのです。あちらももちろん美味しかったのですが、やっぱりもともと行きたかったこちらも気になる。本当に、予想より時間に余裕があったので、ちょっとくらいなら並んでもいい、というつもりで訪ねてみた。
 お店はちゃんと開いており、待機客も僅か3人。しかもその方々も、3人揃って入店出来るのを待っていて、店内を覗くと既にふたつ席が空いている。タイミングの都合で思ったよりは待ちましたが、大したことはない。

麺屋翔 みそ処の特製熟成赤みそらーめん。

 いただいたのは、特製熟成赤みそらーめん……なんか、公式サイトのメニューとだいぶ違ってるんですけど、いつからこうなんだろう。しかし、もともとの味は知らないし、こだわりはないので、一般的にお店がいちばん推したいメニュー、と言われる券売機左上にあるメニューを選択した次第。
 なにせ説明も何もないので、出汁に何が使われているのか、などは私にはよく解りません。断言できるのは、具はチャーシュー3枚に味玉、やや太めのメンマが3本ほどと、写真だと解りづらいですが、スープに浸ってモヤシが載せられている。面白いのは、ニンニクが味玉の上に乗せてあること。確かに、この具材で、すぐに味に影響しない置場はここしかないかも。
 券売機に“こってり”と付箋が貼ってあったとおり、スープの味わいはだいぶこってりでパンチが強い。しかし、他の店舗でも丁寧な味の作りをしているだけあって、ここもインパクトは強めながら飲みやすく、奥行きがある。この日は、ここ数日では比較的気温は低めですが、それでもじっとりと汗ばみ水分の消耗は激しい。こういうときには塩分きつめ、こってりの味噌は嬉しい。
 麺も写真だとよく解りませんが、中細くらいの縮れ麺。他の店舗ではストレートのメニューが中心でしたから、やっぱり味噌には縮れ麺が合うのでしょう。モチモチとしながら少し硬さを留めているので、最後までモチモチ感と風味は留めている。そこに加えて、味玉に載ったニンニクがあとからアクセントを加えてくれるので、濃厚な味わいでも飽きや倦みを与えない。
 いちばん感心したのはチャーシューです。私の知る味噌ラーメンでは珍しいもっちりとした食感、でも弾力を留めつつ噛みやすくて、食感と肉の味わいをきちんと主張している。強めのスープにあって存在感を演出している。間違いなく、チャーシューは私の食べた味噌ラーメンのなかではトップレベル。味玉の茹で加減も、スープを邪魔するほどのとろみはなく、けれどまろやかな食感で、いいバランス。
 移動の多さを考慮して、映画を観ながらドリンクとともにポップコーンも食べていたので、こってり感が最後にちょっと負担にはなりましたが、それでも箸は止まらず、きっちり完食。本当に美味しかった。たぶん、こっちまで脚を伸ばす時間があれば、また立ち寄ると思います。

 ところでこの日、厨房に立っていたの、たぶん前回、臨時休業で入れなかったときに赴いた本店の厨房にも立っていた、恐らくは創業店主のかただと思われます……店舗が目と鼻の先なので、交互に厨房に立ってるんだろうか。前回、変な経緯があったもので、ちょこっとだけ緊張していたのはここだけの話。

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