レンタルDVD鑑賞日記その655。

 今回レンタルで観たのは、昨年6月にリリースされた『心霊闇動画34』です。占い師に指揮を予言された男性を記録したテレビ通話の画像に不可解なものが映る“死の予告”、ある男性を追った探偵が図らずも撮影した怪異“浮気調査の結果”、ツイッター上にアップされた動画に入り込んだ現象を追う前後篇“指をさす”など全7篇を収録。
 今回は前後篇に分けられた長めのネタが入り、いよいよ『ほん呪』フォロワーっぷりが顕著になった感があります……が、そのぶんだけ余計に、あちらよりも予算をかけてないのが解りやすくなってます。映像の薄気味悪さを強調するためのドキュメンタリー部分がものすごく限られた範囲で撮影されてて、肝心の動画に映った場所や登場する関係者への取材がほとんど出て来ないのは考えものだと思う。映像を巡る成り行きはなかなかに薄気味悪いんですが、如何にも予算が少なそうに見えてしまう。実際少ないんでしょうけど。
 肝心の怪奇映像も、気持ち悪いけど全般に作り物っぽさが拭えず、もうひとつ説得力を欠いている印象。個人的には“死の予告”の内容や決着のモヤモヤ感はなかなか良かった、とは思うのですが、全体として満足には届かず。きちんと作ろうという姿勢は窺えますから、まだまだ見限るつもりはありませんけど。

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