11月22日、今年7月リリースの『ほんとにあった!呪いのビデオ97』を鑑賞……ちゃんと調整したはずなのに、またしても96巻を飛ばしてしまった。連作を! 逆から観てるよ!
……というぼやきはさておき内容。ひとり暮らしを始めた部屋で聞こえる謎の声を探った顛末《盛り塩》、心霊スポット巡りが趣味の男性が道中で発見した不気味な車《山道の車》、謎の箱がもたらす災厄を巡る連作の第2章《続・ナガレモノ》前後篇など、全8篇を収録。
現在の演出担当はちょっと有望そうだなー、と思ったのですが、今回はいまいち……そう感じるのは、目玉である連作を、結末から先に観てしまったからかも知れない。そのせいで、単発ものの物足りなさ、うーん、と唸ってしまう不自然さが目についてしまう。
シチュエーションそのものには工夫があるのです。作法を弁えない盛り塩は危険な場合もある、という着眼点はなかなか評価出来ます。幼い子供が自作した秘密基地を内部から撮った映像だったり、婚姻届を書く瞬間だったり、とこういう作品ではなかなか見ない場面があって、そこに異物が紛れ込む怖さはありますが、肝心の怪がパターン化しているのが惜しい。本物ならちょっと精査して欲しいし、フィクションならもうひと工夫欲しい、という印象。その辺が、全篇ほぼ隙間のない『XXX』シリーズに見劣りしてしまう一因だと思う。怪奇ドキュメンタリーの元祖として、もーちょっと頑張って欲しい。
連作については……コメントは控えます。なにせ、先にオチを観ちゃってるので、手前でウロウロしてるがもどかしいのです。96巻で第1章観たあとに改めて書きたい……っても、けっきょく98巻でおさらいした部分をもういっかい、しかも長尺で見せられるだけなので、あんまり書くことないかも知れない。
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