というわけで、きのうの続き。
劇場に戻り、もう充分お腹は朽ちてるけど、劇場にお金を落とすことも含めてポップコーンセットを購入。思ったより時間がかかりましたが、無事に本篇開始前に会場入り出来ました。
このイベントでは半年ぶりのTOHOシネマズ日比谷ですが、実はチケットを確保したあとで、恐ろしいことに気づいた。
座席の場所が、半年前と全く同じ。
ちょうど中間ぐらいで、最も右端の、通路を挟んで2列だけ伸びている区画。しかも、私の前は通路上のため、手すりがあって、前に誰も座ることが出来てない。座ってたら人間じゃない何か、という席。前回は確か、隣の席にもひとがいなくて、異様に伸び伸びと鑑賞できました……が、そこまで一緒ではなかった。まあ、それでも充分、気兼ねは少ないので、このイベントには最適。
本篇前の映画館限定映像は、春とヒコーキ・ぐんぴぃがちらっと登場して、主演作『怪獣ヤロウ!』の予告篇へ。まあ、上映期間なのでしょうがない……っていうか、時間が噛み合うなら、ついでに観るのはこれにするつもりだったのよ。映画館側ももーちょっと気を利かせてくれればいいのに。
オープニングを挟んで1番手は、タイタン若手枠よりジャンボタニシ。少し変わった母子のコントです。前回同様、着眼は面白いけど、着地がなんだかふわっとしてるのが気にかかる。とはいえ、世界観は確立しつつあるようなので、これからが楽しみ。
2番手はおもしろ荘2025で優勝してにわかに注目を集めているネコニスズ。相変わらずの、舘野が赤ちゃんと言い張って展開する漫才ですが、その微妙さの受けるツボを把握できたからか、巧みに転がしてます。ここに来て化けるとは思ってなかった。
続いてはあさひ。ピンになって初めてのR-1で敗退してしまったので、ひとりコントではなく、本人がただただやりたいモノマネを繰り広げていくという趣向。しかし、これはあさひの器用さが活きていて悪くない。後半は確かにほぼほぼ内輪ネタですが、シネマライブに通い続けている人間には頷ける内容で、ここでかけるには相応しかったと思う。
4番目に登壇するのはまんじゅう大帝国。あさひのモノマネの標的になったため、そこにちょっと乗っかりつつ、“天使の取り分”というフレーズだけで巧みに独自の世界に引き込んでいくネタへ。笑えるけど、あの締め方は底意地が悪い。
お次は春とヒコーキ。ぐんぴぃが“バキ童”として人気を博しているけれど、そもそもネタは巧い。冒頭からぶっ壊れた展開が、感染するように拡大して、最後綺麗に落とす。もうちょっとネタのクオリティが評価されていいと思う。
6番目はキュウ。今回もまさに、彼らにしか出来ない独自世界。実はネタの組み立てが厄介で、しかも暗記しなきゃいけないフレーズが大量にある、という手強い代物だけど、観てる分にはただただ可笑しい。
7番手は脳みそ夫。今回は飛鳥商事のOL・聖徳太子。久しぶりにこの人の歴史ネタ観たな、と思ってたら、最後に思わぬオチが待っていた。拍手を貰うのは想定外だったようだけど。
8番目に登場したのは本日最初のゲスト、モグライダー。将軍になりたい、と言い出すともしげに、芝が将軍の現実を教え諭す、という流れですが、そこからはともしげのド天然っぷりが発揮された展開。観ていても解るくらい乗っていて、たぶん時間がそうとうオーバーしてるのでは、と思ったら案の定でした。
お次もゲスト、観音日和。『ギリギリを攻めるので続くだけやります法律お笑い』にも出演している、どっちも真言宗の寺院で長男として生まれた、という異色のコンビです。生まれてくる子供にお坊さんとしての英才教育を施す、というお題で展開していく、まさしくお坊さんワールド。
10番目はまたタイタンメンバーに戻って、『ぎり笑』繋がりの弁護士芸人・藤元達弥。ギター弾き語りで歌うは、弁護士の知る“相場”について。たぶん本当に“相場”なんだろうけど、事実を羅列してるだけでも面白い。とりあえず、示談の必要があればこの人に相談する。
お次はふたたびゲスト枠、マシンガンズ。THE SECOND準優勝でブレイクして、キレ芸が鈍るかと思いきや、それはそれで次の次元に入った模様。問題は、感覚が観客とややズレてることが笑いに繋がる傾向にある点だと思う。いまはウケてるけど、ズレすぎると辛いぞ。
続いてはその後輩でTHE W優勝のにぼしいわし。『日曜サンデー』で懇願したら出演できた、と言っているけれど、腕があるから呼ばれたのでしょう。日本人なら誰もが知るあの人の、お馴染みのフレーズだけで引っ張りまくります。ちょっとローテンションなんだけど、その声を張りきらない感じも雰囲気を醸し出してます。
お次はキングオブコント優勝のラブレターズ。結婚の挨拶に訪ねたら、相手の家に外国人のお婿さんがいる、という異様なシチュエーション。キングオブコント優勝ネタにも通じるシュールなシチュエーション、なんだけど随所で常識が滲み出す面白さ。優勝以前にも充分すぎる実績を積み上げてきたコンビの実力が伺えます。
次はタイタン若手枠の大トリ、ウエストランド。賞レース優勝者ラリーの締めくくりでもある。今回はアイドルのSNSでときどき観るネタに噛みつきます。さすがに勘ぐりすぎだろ、とは思うけれど、変な疑惑を招くのも事実なので、微妙に厭な雰囲気が漂い、そして井口はヒートアップする。これもウエストランドの真骨頂。
大トリ前はいつも通りBOOMER&プリンプリン。今回はヒットに乗じて『グランメゾン東京』のパロディです……まあ、やっとることはいつも通り。このところ毎回、客いじりをするか否かで揉めてるけど、映画館で流してるんだから、カメラで押さえづらい部分に触れるのは控えましょう。客席に下りるまではいいけど、客をイジるとあとが大変なんだから。
そして大トリは爆笑問題。いつもは時事問題を数珠つなぎにしていくスタイルですが、今回はもうほぼほぼフジテレビ問題でした……他にも色々あったはずですし、そもそも個人的には“フジテレビ”問題は世間のひととは違う意味で疑問を抱いててあんまし話題にしたくないんですが、当事者が近い位置にいるだけあって、爆問のふたりの採り上げ方は慎重、かつ巧み。ちゃんと笑えました。終盤、急ピッチで別の話題をブチ込んでいたのも可笑しかった。
そもそもいつもより出演者が多いうえに、確実にモグライダーが余計に時間を使ったせいもあって、エンディングトークはだいぶ駆け足。それでもちゃんとモグライダーはイジるし、ラブレターズも定番となりつつあるシークレットシューズを活かしてきた。ちなみにラブレターズ、前回の出演のとき、タイタンの光代社長に褒められたことで自信を持って、かけたネタでキングオブコントを制したのだそうで、今回の出演はお礼の意味もあるらしい。だからネタに通じるものがあったのか。
次回は4月18日……個人的に、とあるイベントと日程が近接していることに気づいて、いまからちょっと思案してます。透析の時間割を調整しとかないと……。
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