東京ラーメンストリート期間限定出店第3弾、麺屋ようすけに臨む。

 久々のラーメンレポートは、5月17日の出来事。

 この日の映画鑑賞のあと、当初は鬼金棒に立ち寄るつもりでした。が、ふと思い立ち、前夜のうちにTOHOシネマズ日本橋から鬼金棒と、東京駅の東京ラーメンストリートまで、徒歩の経路と所要時間を調べてみた。
 ……距離があんまし変わんない。
 ならば、と意を決し、映画鑑賞ののち東京駅を目指した。
 ここは8店舗のテナントスペースがありますが、そのうち1箇所は《ご当地ラーメンチャレンジ》と称して、地方の名店を誘致し、100日ごとに入れ換えている。この前は熊本の天外天が出店していましたが、第3弾となる現在は、佐野ラーメンの名店、麺屋ようすけが入っている。父が存命の頃、車での遠出が好きだった父がしばしばサービスエリアで佐野ラーメンを買ってきていて、私にとっては馴染み深い。その佐野でも評判の高いお店なので、是非とも行ってみたかった。
 列が長かったらどうしよう、と身構えてましたが、列はあるけどさほどではない。それに、見たところ回転も早いので、大人しく列に着くことに……低血糖の症状が少し出ていて、別の店を物色する余裕もなかったし。

麺屋ようすけ 東京ラーメンストリート店の醤油らーめん……器の向き、逆にしてあげれば良かった……。

 注文したのはベーシックな醤油らーめん。トッピングをつけるか考えました、が……考えているあいだにも後ろに人が来てしまうので、けっきょく飾りのないまま注文。
 ……うむ、なるほど美味しい。
 具材は薄めに切ったチャーシューにメンマ、小松菜とナルト、そして海苔という、オーソドックスな取り合わせ。ただ、スープの感じがいわゆる醤油らーめんとちと違う。醤油、と言いつつ、豚に鶏、牛骨、そして昆布から出汁を取っているとかで、シンプルだけど味わい深い。味としては優しいですが、延々スープを啜ってしまいそうな、クセになる味。
 一方で麺は中太の縮れ麺。これ自体、私の好みのストライクど真ん中なんですが、もちもち感が最高にいい。滑らかさと適度な弾力に小麦の風味、それが優しくも風味豊かなスープと絶妙に絡んで、箸が止まらない美味しさ。麺そのものも熟成させているそうですが、こちらもじっくり煮込んでホロホロのチャーシューの柔らかさ、脂の味わいとまた相性がいい。
 見た目も作りも馴染み深い、けれど飽きの来ない味。現地でも行列店のようですが、納得の美味しさでした。

 ちなみに、お土産、お取り寄せもやっているそうですが、実は袋麺も出ている。近所のスーパーで売っていたのを母が見つけたので、ここに来る前にいちど食べてますが、いまにして思うとなかなかの再現度。佐野の本店はもちろんのこと東京のお店も遠い、更にはお取り寄せもめんどー、という方は、近場のお店で探してみてください。
 なお下に掲載した地図は、佐野にある本店のものです。

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