朝も夜も。

 本日、深夜から例のイベントがあるため、毎度ながら直前に映画を一本観てくるつもりなのですが、それはさておき午前中にも一本押さえておくのです。着実に消化していかないと、本当に知らないあいだに終わってしまうから困るんですよー。

 今日封切りの作品にも観ておきたいものが幾つかあり、とりあえず上映時間をざっとチェックしたものを昨晩のうちに携帯電話にメールで送っておく。朝起きて、やっぱり早いうちに戻れるもののほうが今日はいいだろう、と考えて二本にまで絞り、あとは移動中に決めようととりあえずバイクにて出発。またしても大幅に下がった気温のために指先が千切れそうな感覚を味わいつつ、中央通り添いに銀座方面へ。当初この界隈のミニシアターで初日を迎えるある作品を第一候補に考えていたのですが、余裕を持って出発したら、開場しているかさえ怪しい時間帯に前まで来てしまったので、暇を持て余すよりは、とそのまま通り過ぎて六本木へと赴く。

 というわけで本日鑑賞したのは、実は今年に入ってから週末の映画鑑賞では初めてその日封切りではない作品でした。第一作『アメリカン・ビューティー』でいきなりアカデミー賞に輝いたサム・メンデス監督の最新作、湾岸戦争の前線に配備されながらとうとうまともに戦闘行為に携わることなく戦場をあとにした海兵隊員の体験をもとにした異色の戦争ドラマジャーヘッド』(UIP Japan・配給)。監督の前作『ロード・トゥ・パーディション』のような緊密さはないものの、これまでとはまったく異なる感性で戦争を抉る切り口はさすが。『キプールの記憶』のように一兵卒の視点から“参加できない戦い”を描き、重みよりも魂を抜かれるような感覚を齎される点でも実に特異。一般に戦争映画が好き、という人が期待するカタルシスはありませんが、カタルシスなど存在しないことを生々しく訴えた、やはり優れた戦争映画であると思います。詳しい感想は後日、このへんに。既に感想は書き始めてますが、書き上げられるかどうか、また書き上げられたとしてもアップする時間があるかは微妙なので、とりあえずご報告のみしておく次第。

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