『闘牌伝説アカギ』第22話 作為の足枷

 圧倒的な鷲巣有利のなかで展開した第二回戦オーラスを、僅か一瞬で崩してしまったかに見える赤木。だが、そこに恐ろしいほど緻密な企みがあったことを、赤木は静かに語りはじめる……

 というわけで今回は圧倒的不利を一変させて勝利を収めたオーラスを赤木自らが解説する話で、第三回戦はさわりだけ。相変わらずの省エネルギー構造ですが、久し振りに赤木が語り倒しているので趣が違う。前回までの赤木の行動の奥行きを説明することで、これまでの視聴者には新たな驚きを、翻って遅れてやって来た視聴者にも解りやすく赤木の凄さを伝えている。……こうしてみると、どうして麻雀漫画がいつまで経っても量産されているのかがよく解る。配牌とキャラクター性を絡めるだけでドラマが構築できるわけで、『アカギ』の場合にはそこに複雑怪奇な理が加わるから尚更面白い。

 しかし“昭和の怪物”とまで呼ばれた鷲巣がこれで崩れていくはずもなく、第三回戦は序盤から不穏な気配を描く。っしゃ、来週も楽しみですよお前さん。

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