『王の男』監督・製作:イ・ジュンイク/主演:カム・ウソン、イ・ジュンギ、チョン・ジニョン/配給角川ヘラルド映画&CJ Entertainment

 今週はなかなかタイミングが掴めず、金曜日まで来てやっとこ重い腰を上げました。赴いたのは久々のシネ・リーブル池袋。ちなみに劇場は昨年9月以来、池袋での映画鑑賞も今年5月以来です。池袋の場合、ここだけでかかっている映画というのがあまりないので、今年のように出歩く機会が掴めなかった期間があると自然脚が遠のいてしまったようです。

 鑑賞したのはこれも久々の韓国映画。いつ以来かというと、キム・ギドク監督を例外とすると――うわ去年8月の『マラソン』以来だ?! と、とにかくやたら久々に観たのは、16世紀初頭に実在した暴君と、彼の寵を受けた芸人の姿を描いた絢爛たる悲劇王の男』(角川ヘラルド映画&CJ Entertainment・配給)。世評の高さを知りながらも、このところ韓国映画にはどうしても抵抗を覚えていたため、これも観るかどうか迷っていたのですが、父がある方から私にとチケットを頂戴してきたので、折角だからと足を運んだ次第。結論としては、観ておいて正解でした。評判の高さも納得の、優秀なドラマでした。同性愛的な趣向や残虐な王の行動を描きつつも気品を損なわず、最後は韓国映画らしくちょっと情緒過多気味だったものの、概ねバランスを保っていて余韻は美しい。詳しい感想は、「岩井志麻子氏に悪女呼ばわりされてもなあ。」からどうぞ。どういう意味かはプログラムを参照のこと。

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