レンタルDVD鑑賞日記その35。

 昨晩深夜、というより夜明け間際にどうにか作業が一段落したので、今日は休養がてら、借りたDVDをひたすら消化しました。

 クエンティン・タランティーノ製作総指揮、バイカー達のヴァイオレンス物語、ということで劇場公開のときに観たかったものの、何だかんだで観逃していた作品。……正直、大いに物足りない仕上がりです。裏切りに報復が相次ぐものの、誰がどの勢力に与して、何を意図して動いているのか不明瞭なままなのでどーも盛り上がらない。雰囲気のある俳優がたくさん集まっているし、画面作りや演出には個性があるので、観ていて面白いことは面白いんですが、もーちょっと芯をしっかりと作って欲しかった。

  • 『呪霊 THE MOVIE 黒呪霊』(BROADWAY)

ノロイ』などの白石晃士監督作品、という理由で借りました。実はシリーズ2作目らしいんですが、1作目は別の監督で、しかも評判はあんまりよくないし、特に内容が繋がっているわけでもないらしいのでとりあえず無視。

 怪奇現象の方向性や、呪いを齎すものの造形、行動様式は完全に『リング』や『呪怨』の系譜ですが、そのなかではかなり上出来の作品だと思います。怪奇現象に遭遇する人物ごとにエピソードを区切り、しかもそれを第十話から第一話へ、逆行しながら綴っていくことで、観る側に違和感を与え、話の成り行きに興味を持たせているのが巧みです。低予算、限られたスタッフや資材でも工夫次第でちゃんとホラーは作れる、という好例。

 第4話から第6話まで収録、ここでようやく5人が揃いました。4人目までは妙にあっさり仲間に加わってしまった印象があったのを、5人目キュアアクア加入のところでひねりを利かせている。さりげなくルージュとアクアのあいだに生じる溝も窺わせたりと、シンプルながらもけっこー話作りは巧かったり。……その分、ところどころ絵が酷いことになってるが、まー仕方がない。

 このあたりから録画してあるのですが、当時はまだアナログだったので、画面は4:3だしあまり綺麗でないし、というわけで引き続き、最後まで借りて鑑賞するつもりです。録画を失敗したり起きていなかったり、ということが当時も多かったので、ちゃんと通して観たいのよ。

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